【新型コロナウイルス関連】マレーシアのロックダウンは完全解除とならず
2020年5月13日(水)〜6月9日(水)までの4週間にわたる、フェーズ5(第5期)条件付き活動制限令(Conditional Movement Control Order=CMCO)が終了しました。
マレーシアは6月9日までは社会生活が一部制限されていました。
注目されていたのは、これで緩和されたロックダウンが終了するかどうかです。
直前の6月7日(日)の午後3時からムヒディン首相からのアナウンスがあり、回復のための活動制限令(Recovery Movement Control Order=RMCO)が6月10日(水)〜8月31日(月)まで発令されることとなりました。
完全解除ではなく、経済活動と社会生活を回復させるための最初の100日間という位置づけです。
社会生活はほぼ再開されますが、最近よくいわれる「新しい基準」、「新常態(New Normal)」を守りながら防疫をして新型コロナウイルスと共存していくことになります。
おもに以下のような社会生活が新しい基準のもと再開されることになります。
・州間移動が解禁に。これにより国内旅行が解禁となります
・理髪店、美容院 ・マーケット、バザール、ホーカー
・博物館、美術館
引き続き禁止されるのは以下のような項目となります。
・パブ、ナイトクラブ、カラオケ、テーマパークなどの娯楽施設
・マレーシア人の国外渡航
それでもロックダウン当初と比べると、日常生活はかなり戻ってきているようにも感じられます。
政府のガイドラインに従うことにより、営業を再開をする業種も多くなってきているのを感じます。
人出も増えてきていますが、まだ以前のような人混みが戻っていない場所もあります。
特にクアラルンプール中心部はツーリストがいないため、ペトロナス・ツイン・タワー(Petronas Twin Towers)のあるKLCCなどもほぼ人がいませんでした。
商業施設に行くにもマスクの着用、個人情報伝える、検温、手の消毒などが必須となっています。
またエレベーターも一度に3、4人ほどしか乗れず、並ぶときは足元のマーカーに沿ってソーシャルディスタンスをとる必要があります。
スーパーでも店内に入れる人数を制限しており、買い物に行くだけでも並ばないといけない、という常態が定着しつつあります。
現在日本からマレーシアの渡航は「感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)」となっています。
またマレーシアへの入国が可能な外国人は、永住者 、外交官のほか、駐在、MM2H(長期滞在ビザ)など適正なビザを取得している場合のみとなっています。
現在のところ国境の管理を強化していますが、今後、観光目的などの入国が解禁されましたら、またお伝えしたいと思います。
(写真撮影by逗子マリナ)
筆者
マレーシア特派員
逗子マリナ
2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。
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