【新型コロナウイルス関連】マレーシアは緩和されたロックダウンでさらに1ヵ月延長

公開日 : 2020年05月13日
最終更新 :

現在マレーシアのロックダウンは2週間ごと8週にもおよぶ第4期(フェーズ4)が終わり5月13日より引き続き緩和されたロックダウン、条件付き活動制限令(Conditional Moving Control Order=CMCO)のもとにあります。

実は第4期(フェーズ4)の間に、条件付き活動制限令(Conditional Moving Control Order=CMCO)が発表されたため、ロックダウンは予定どおり終わるのかと思いきや、5月10日にムヒディン首相はさらなる延長を発表しました。今回は第5期(フェーズ5)は4週間となり、終了予定は6月9日となりました。

緩和されたことによって経済活動が再開された業種も多く、また社会生活もソーシャルディスンタスを守ることにより、レストランやホーカーなどでも店内飲食が可能となりました。というのも政府が事業再開、経営再開に向けたガイドラインを発表。基準を遵守することで活動が再開できるようになったからです。

DSCN2463.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

飲食店や小売店における新たな基準

例えばレストラン、飲食店では以下のような基準が徹底されます。 ・飲食店ではテーブル間は2m空ける、会計で並ぶときも1mの距離をとる ・来店者は来店日時、名前、連絡先、ID番号、サインを記入し検温を実施

また食事とともにアルコール類を提供するバーやパブなどは、条件付き活動制限令(Conditional Moving Control Order=CMCO)の期間であるため、緩和される業種に含まれません。しかし営業を再開してしまったり、さらにソーシャルディスタンスや並ぶための足元のマーカーテープを貼ってなかったりといった不備があったため厳格に再開禁止が発表されました。

州や連邦直轄区などによって異なる再開基準

マレーシアのロックダウン緩和や開始時期は、自治体(州や連邦直轄区)によって異なります。

以下のリンクは在マレーシア日本大使館からの施行状況となりますが、状況が変わっていくことも多いので注意が必要です。

職場などにおける新型コロナウイルス対策について

・マスクの着用および検温の実施。37.5度以上で建物内へは入れない

・一度建物内に入ったらドアには触れないようにし、開けはなしておく

・ドアを開けるときは肘で出入りする。ドアノブは触らない

・オフィス入室前の手洗いとサニタイザー

・エレベーターの階数ボタンは肘か社員IDで押す。また一台のエレベーターには4名まで

・礼拝用具は自分のものを使う

経済活動の再開に向け、少しずつ緩和が拡大されつつあるマレーシアですが、その一方で、今回緩和されたままロックダウンが4週間も延長になった背景には、まだ不安があるといった国民の声が反映されているという見方もあるようです。 あと2週間でイスラム暦の新年ともいえるハリラヤプアサがやってきます。当初は同居家族のみが許可されていましたが、ここにきて「血縁者で同じ州内、20名以下で祝う」という新たな緩和条件となりました。 マレーシアに住み始めて以来、毎年この時期にはハリラヤのディスプレイを取材することが楽しみでした。 2020年は残念ながら叶いませんが、お祝い用のお菓子などは並んでいるので購入して自宅で楽しもうかと考えています。

筆者

マレーシア特派員

逗子マリナ

2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。