スーパーを覗いてわかる物価水準

夏のコルチュラは大勢の観光客で賑わっている割に、物価は比較的良心的です。ピザやアイスなどの軽食や、映画やコンサートなどの文化娯楽は、日本と比べて少し安い印象を受けます。

レストランで外食すると日本と同じくらいかかってしまいますが、スーパーを覗けば物価の安さを感じられるかと思います。例えばヨーグルト200g約60円、ドーナツ約35円、500ml瓶ビール約125円など。ちなみに瓶でなくペットボトルに入った2Lビールが約358円と激安で売ってますが、現地人曰く瓶に比べて味が劣るそうなので、安さに惹かれて手にしてしまわないようご注意を。

また、果物も安く手に入りますので、日本ではなかなか高価なメロン(オレンジ色の果肉 1kg179円)も、スーパーで気軽に買ってまるまる食べることもできます。果物が出回る時期は日本とほぼ同じで、5月はいちご、6月はさくらんぼ、7月はメロンやスイカ、8月は桃やぶどうなどが陳列されます。ビタミン不足になりがちな旅行中、スーパーで思う存分果物を買ってビタミン補給されてください。

さて、旅行中は何かとお金がかかり、少しでも節約したいもの。わたしは旅行中の朝食によくサンドウィッチを食べます。スーパーでパンと具材を選んで挟むだけのカスタマイズサンドウィッチは、安上がりで、おいしくて、適度に空腹が満たされるので朝食にもってこいです。街の中心にあるKONZOMというスーパーでは、サラミやチーズが量り売りされているので、お腹の空き具合と気分と相談して好きな分だけ買うことができます。

個人的にサンドウィッチの具材でたまらなく好きなのがパプリカ。瑞々しくて味がしっかり濃いです。サラミやハムとの相性抜群で、主役さながらのベストパフォーマンス賞。こちらも量り売りなのでおいしそうなものをひとつ厳選して、ついでにお水も買って洗って囓れば、日本のパプリカとの違いに驚かれることでしょう。加えてトマト。野菜なのか果物なのかこの甘さは。

野菜や果物は青空市場でも手に入ります。トミスラフ広場前の大きな樹の下で、こじんまりと青果が並べられ、地元民が買い物をしています。こちらは朝の時間帯(日によってまちまちですが目安は10時半頃まで)しか開かれていませんが、時間が合えばぜひ、地元の人とドブロユートロ！(おはようございます)とあいさつを交わして、新鮮な食材を手にしてみてください。

コルチュラのいいところは、どこを歩いてもすぐそこに海があること。島よ海よ空よ。スーパーや市場でごはんを調達して、海近くのベンチで潮風を浴びながら自分カスタマイズのサンドウィッチなどほおばればなんだか幸せな気分になれますきっと。

(1kn=17.89円で計算 2017年9月現在)