九州新幹線に乗って九州へ行こう! 九州横断特急とSL人吉

公開日 : 2011年04月05日
最終更新 :
筆者 : 林 秀代

さて、九州新幹線で熊本に着き、九州横断特急に乗り換えます。

赤いボディの九州横断特急は、大分の別府から熊本・人吉まで、その名のとおり九州を横断する列車です。

内装は派手ではありませんが、なんとなく落ち着きませんか?そう、床が木なんですよ。

棚の裏側の板などでも木が使われています。

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この列車は特急列車ですが一番前までお客さんも行くことができて、運転を眺めることができます。運転手さんのジャマはいけませんよ。阿蘇の山々を登るために立野駅ではスイッチバック運転もあり、運転手さんが前後に移動して運転します。

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阿蘇駅で下車し、予約していたレンタカーに乗ります。車で走りだしたものの天気は雨。霧でさっぱり前方が見えず、結局ドライブを楽しむことができなくて残念でした。車内で「誰だ、行いが悪いのは!」と家族でなすりつけ合戦。山の天気は変わりやすいので、雨が降った場合の行動も考えておいたほうがいいですね。

その日は阿蘇からまた熊本に戻りました。どうして阿蘇で泊まらないかって?それには訳があるのですよ。翌日の朝、熊本からSL人吉に乗るのです。

そして翌日の朝・・・。

SL人吉は熊本から八代を通り、人吉まで肥薩線を走ります。出発は朝9時44分、全席指定です。人気のある列車なので、早めに切符を買ったほうがいいですよ。やっぱりSLは新幹線とはまた別の意味でスターですね。どこから見ても興奮します!黒煙をあげ、汽笛を鳴らしたり、振動を感じたりと迫力を体感できるのがまたいいです。

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中はこんなにステキ!車両によって市松模様のシートや黒のレザーシートなど雰囲気が違います。壁にはSLの模型もあったりします。また、「SL文庫」というライブラリーも。両端には広くて落ち着いたインテリアの展望デッキがあり、小さな子は釘付けで、窓の外を見ています。足元までガラス張りなのは、小さな子どもたちもよく見えるための配慮なのですね、4月4日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でデザイナーの水戸岡鋭治氏が話されてました。イスも小さいのが一番いい場所に置かれています。本当に列車の中には様々な細やかな演出と配慮があります。息子はグルグル客車の中を歩きまわって写真や動画を撮ったり、展望デッキで外を見たりとウロウロしていました。そりゃ、楽しいですわ。

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始発から終点まで沿道の方々が家から出てきて手を振ってくれるのも嬉しいです。九州新幹線の縦断ウェーブのCMのスピリットがこんなところにもありますね。

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SLはゆっくりゆっくり走っていきます。途中、白石駅と一勝地駅という古い田舎の駅に5分から10分ほど停車してくれます。「一勝地」は「勝」という名前が入っているだけに、縁起をかついで記念切符を買う乗客が多くいました。

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熊本駅から2時間半かけてゆっくり走って人吉駅に到着。駅のホームには懐かしい弁当売りがいます。ちょうどお昼となったので、私たちも弁当を食べることにして、名物の栗めしを選びました。人吉には他にもいろんな駅弁がありますよ。

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大きな栗がたくさん!おかずの味付けも薄味で上品な味。たちまち完食です。

次の列車まで少し時間があったので、人吉駅のはずれにある明治時代につくられた石造車庫へ行ってみました。転車台もあるので、鉄道ファンにはこたえられません!私たちが行ったときには車庫の中でSLは少しだけ蒸気を出していて、仕事の後の一服をしているようでした。

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人吉駅からは「いさぶろう・しんぺい」、「はるかの風」という列車に乗ります。なんだか列車の名前じゃないようでしょ。どんな列車かは、次回へ。

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