ノッティング・ヒル ウォーキングガイド vol1
ロンドンの北西に位置するノッティング・ヒル・・・というとまず思い出すのはあの映画、1999年、ジュリア・ロバーツとヒュー・グラント主演で世界中を魅了した『ノッティングヒルの恋人』ですね。
映画がクランクインした当時から、ノッティングヒルの恋人のロケ地を訪ねる旅が大人気となり、世界中から旅行者がロンドンの小さな一角に押し寄せました。そして映画のシーンにふけりながらロケ地めぐりが観光のコースになり、映画に登場したブック・ショップのモデルになったトラベル・ブックショップ(ブレネム・クレセント13番地)も、そんなノッティングヒルの有名観光地の一つ。今もたくさんの旅行者が店先で写真を撮ったり、人でひしめく小さな店内を見学したりしています。
今日はポートベロ・マーケットを南端から北端までを歩いてみることにしましょう。毎週土日、ポートベロ通りは、様々なアンティークの出店が立ち並ぶことで有名な世界でも最大級の蚤の市、ストリート・マーケットです。週末はかなり混雑しますが、歩いていくと、南から順にアンティーク→青果屋台→古着→食べ物屋台→フリマ、といった風にその区画ごとに特徴があることがわかります。
さらに北上していくと出店がたくさん並んでいる通りの先に「アンティーク・アーケード」と呼ばれる集合店舗があります。一番古いのは1951年創業のレッド・ライオン(ポートベロ通り165-169番地)といわれていますが、一歩足を踏み入れるとそこはまさに玉石混合、古いものなら「なんでもあり」といった大胆さが、その歴史を想像させるちょっと不思議な空間です。
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