はじめまして/カトビッツェからアウシュヴィッツの今を発信

公開日 : 2018年03月20日
最終更新 :

はじめまして、ポーランドを代表するシロンスク県の工業都市"カトビッツェ"Web特派員として新たに担当させていただきます、ポーランドの数学者です。

カトビッツェといえば、炭田や鉛などの採掘が盛んな工業都市として有名ですが、近隣には第二次世界大戦中のナチス・ドイツが建設した強制収容所「アウシュヴィッツ」があります。初回は、ポーランドの代表的な負の世界遺産「アウシュヴィッツ」について、私独自の視点から紹介したいと思います。

ドイツ名でアウシュヴィッツ、ポーランドではオシフィエンチムと呼びます。

01.jpg

オシフィエンチム駅です。

駅構内は鍵がかけられ、閉店しているお店が目立っていました。

カトビッツェからアウシュヴィッツへのアクセスは、電車で約50分です。今は便利なもので、グーグル検索で「カトヴィツェ オシフィエンチム 電車」と入力するとすぐ表示されます。

03.jpg

交通費は片道で6zh。ポーランドの通貨はズウォティ(zh)で、1zhが約30円です。なので、この切符は約180円ということになります。hが英字では表現できないため、ISO規格では「PLN」と表記することもあります。このブログでは、PLN表記で統一します。

アウシュヴィッツには第一、第二とあり、第一は2018年1月より、完全予約制になったようです。

※詳しくはこちらから。

4PLN(120円)を払い荷物を預け、セキュリティチェックを受けましたが、入場料を払う時点で予約していなかったため、断られました。第2アウシュヴィッツにはシャトルバス(無料)は午後に出ると言われ、敷地内にあるタクシーに乗り10分でビルケナウへ。料金は20PLN(600円)でした。気になる現地のトイレ事情は、利用料金がかかり、第1,2アウシュビッツの両方とも2PLN(60円)でした。

05.jpg

駅からアウシュヴィッツまで30分ほど歩きました。その間も街中は寂しく、枯れ木には多くのカラスがとまっていました。

06.jpg

私が訪れた時期は1月終わり頃で、天候も良く晴れていました。気温は5℃前後。2~3月の今はさらに寒くなるようです。2018年の2月終わり頃は寒波の到来によりマナス15℃前後で、寒さで数十人亡くなるニュースがポーランド国内でも流れていました。

上で述べたトイレ事情の他、食事に少し焦りました。閉鎖している駅にはトイレがありません。また、この時期は訪れる人が少ない事情もありますが、アウシュヴィッツ本館にレストランが1つあるぐらいで、飲食店の数が少ないです。オシフィエンチム駅とアウシュビッツの間には、数件ちらほら見かける程度です。

少し本題とそれますが、ポーランド内では、マクドナルドはよく見かけます。マクドナルド内でのトイレ使用方法がやや特殊で、レシートの番号をトイレ前に設置してある機械に入力して入る必要があります。このへんはまた当ブログでご紹介できればと思います。

07.jpg

こちらの崩れた施設は、諸説ありますが、ドイツ軍が証拠を消そうとして終戦頃に壊した、といわれています。

06.jpg

東京ドーム換算で約37個分の有刺鉄線と当時の見張り台です。収容所らしい徹底ぶりが現在でもその外観からうかがえます。

09.jpg

内部には暖炉的なものがあるのがまだ救いでしょうか。

いかがでしたでしょうか。

画像からも寒さが伝わってくるかと思いますが、極寒の地ポーランドのカトビッツェから、今後さまざまな情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。

ポーランドの数学者

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。