ネパール地震後のマナカマナ寺院

公開日 : 2015年07月23日
最終更新 :

今週はじめ、ネパール大地震後2度目のポカラ訪問をした際、カトマンズ~ポカラの中間あたりにある、大願成就の女神を祀るマナカマナ寺院に立ち寄りました。

ncell7.jpg

↑寺院は、標高約1380mほどの、この丘の上に。

manakamana.jpg

マナカマナのふもと、標高258mのクリンタールという町から、標高1,302mの寺院玄関口駅までの約3㎞を、1998年にネパールで初めてできたケーブルカー(ロープウェイ)で約10分で移動できます(外国人料金 往復20USドル)。ケーブルカー下車後、階段が続く参道を5分ほど登ると、到着です。

マナカマナ訪問時には、願いをかなえるために山羊などの生贄をささげる習慣があります。しかし、現在、ネパールの公暦4番目のサウン月(7月17日~8月17日)の真っ最中。殺生を嫌う月でもあるため、生贄を控える人も多く、参拝客も減る、という話を聞いていたのですが、駐車場にはインドのナンバープレートの車がずらり。インド人客で混みあっていました。

↓ケーブルカー乗り場にて。

mana007.jpg

肝心の寺院は、余震で壊れる恐れあり、とのことで取り壊され、竹の足場が組まれ修復作業が行われていました。

mana10.jpg

地震前には、木造のこの様な寺院がありました。(2013年9月撮影)

mana0.jpg

ご本尊は、トタン造りの仮設小屋に移されています。

ncell4.jpg

=== 

寺院目の前にある土産物屋の主人に、地震時の話を聞くことができました。

4月25日の地震発生時。当日は土曜日で、いつもよりたくさんの参拝客で賑わっており、本堂に続く長い列ができていたそうです。

11:56のM7.8の本震は、マナカマナからもそれほど遠くない、同じゴルカ郡内で発生。ここでも強い揺れを感じたものの、それほど混乱は起きなかったとのこと。

しかし、約30分後に起きたM6.6の強い余震で人々は騒ぎだし、参拝客の列は乱れ、本堂内にいた祈祷師も逃げ出し、騒然としたそうです。

参道や周辺家屋、ケーブルカーにも地震の被害はほとんど出ていませんが、メインである寺院が元の姿に戻るまでには、まだ時間がかかりそうです。

筆者

ネパール特派員

春日山 紀子

2000年よりカトマンズ在住。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。