犀星文学碑 旧軽井沢
軽井沢には多くの文学者が別荘を所有したり、滞在したりしています。
その関係で、軽井沢にゆかりのある文学者の文学碑も多く存在します。
今日はその中のひとつ「犀星文学碑」を紹介したいと思います。
旧軽井沢銀座の少し先にある「二手橋」を左折します。
ちなみに赤い車は、見晴らし台まで走っている軽井沢の観光バス「赤バス」です。
矢ケ崎川沿い徒歩3分。
「かげろうの日記遺文」で野間文芸賞を受賞した記念に、昭和36年に室生犀星自身が建立したそうです。
我は張り詰めたる氷を愛す
斯る切なき思ひを愛す
我はそれらの輝きを見たり
斯る花にあらざる花を愛す
我は氷の奥にあるものに同感す
我はつねに卑小なる人生に住めり
その人生の荒涼の中に呻吟せり
さればこそ張り詰めたる氷を愛す
斯るなき思ひを愛す
文学碑の横には座れるスペースもあります。
これも犀星が作ったのでしょうか?
矢ケ崎川をゆっくりと眺めることができます
碑の反対横には犀星が中国に旅行したときに買った俑人二体が立っています。
室生犀星は昭和37年に亡くなる前年まで毎夏、軽井沢に滞在していたそうです。
犀星自身が建てた文学碑を見て、室生犀星に思いをはせてみてください。
筆者
長野特派員
M下
千葉から移住して軽井沢で約20年。日々、軽井沢町内をうろうろしているので、そこで見たこと、聞いたことをご紹介したいと思います。
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