南アフリカからの退避便、最近の状況
ロックダウンの規制によって南アフリカでは2020年3月末から、国際線の離発着が一部例外を除いて原則禁止されています。数少ない例外のひとつが外国籍の在留者が南アから脱出するためのフライト、いわゆる退避便です。
ロックダウン開始から間もない4月の時点では、新型コロナが欧州でも猛威をふるっていたという事情もあって、退避便の選択肢は非常に限られていました。
日本行きの退避便が初めて運行されたのは、4月後半のことです。南ア日本商工会議所と南ア日本人会が中心となって手配した、エチオピア航空のフライトでした。
現在では、欧州の落ち着きとともに退避便の選択肢は着実に増えています。南ア在住者に対しては在南ア日本大使館 から、最新のフライト情報と申込方法、注意事項を書いたメールマガジン「新型コロナウイルス(帰還臨時便情報)」の配信があり、最新情報を得ています(下は7月28日時点の情報)。
それにしても、ロックダウンがここまでの長期戦になるとは。南ア人、在住者に共通する気持ちです。
先が見えない状況が続きますが、今週に入り「新規感染者数のピークを迎えた」「8月後半に死者数のピークを迎える」というポジティブな見通しが聞かれるようになりました。
一方で、「東ケープ州の医療現場崩壊は壊滅的(個人的にとても気になっています)」「次のホットスポットはKZN州」「この状況下で8月後半に医療従事者が全国一斉ストライキを計画」のような、不安をかき立てるような情報も耳に入ります。
日本人である私は退避便に乗ることはできますが、一度離れてしまうと今度は南アに戻ってこられないリスクがあり、判断に悩みます。いざというときの帰国手段があることを心の支えとして、春の訪れまで、今しばらくの辛抱です。