クリスマスに向けてカージャックが増加中/旅行者のための南アフリカ治安情報(2016年12月版)

公開日 : 2016年12月09日
最終更新 :
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クリスマスに向けて大切な情報を共有しておきます。

南アフリカでは、毎年クリスマスが近づくにつれて犯罪が増える傾向にあります。

交通取締り中の警察官から不当に賄賂を請求されるというのはかわいいもので、最近は特にカージャックが増加中。手口も伝統的な(?)武器だけではなく銃器も使われるようになってきているので、特に注意が必要です。

信号待ち中に助手席の荷物を強奪

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つい先月も在留邦人がスマッシュアンドグラブの被害に遭いました。スマッシュアンドグラブとはカージャックの一種でその名の通り、車の窓ガラスをたたき割り(=スマッシュ)、車内に置いてある鞄や財布、スマホなどを強奪する(=グラブ)という犯罪です。

(事例 ヨハネスブルグ)11月20日(日)18時頃、ヨハネスブルグのサントン中心部に向かうために、高速道路N1のグレイストンドライブ(Grayston Drive)出口で信号待ちをしていた。すると、近づいてきた黒人男性に突然助手席の窓ガラスを割られて、助手席に置いてあった鞄を強奪された。

カージャックの被害者にならないために

カージャック/スマッシュアンドグラブに巻き込まれないために、何ができるのでしょうか。在南アフリカ共和国日本大使館から届いた最新の情報を要約します。「※」は私のコメントです。

・ATM利用やショッピング後に周囲を警戒する。特に、複数人が乗車したまま待機している、こちらの様子を窺っている様な不審者/車に要注意。

・出発後にも、後をつけてくる車両はないかなど常に周囲を警戒する。不審車を確認した場合には、ショッピングモールや警察署など安全が確保できる場所に一時的に避難する。

・(特に夜間から早朝は)交差点を停車せずに通過できるようにに速度を調整する。停車時にはすぐにその場から離脱できるように,前者とのスペースを少なくとも1台分確保する。

※これに関連して、南アでは深夜から明け方にかけて信号で停車しないドライバーが少なくありません(法律的には違法)。交差点では信号を過信せず、周囲を確認して運転してください。

・出発前にルートをよく確認し,犯罪多発ルートを避け,交通量が比較的多い,明るい道を選ぶ。

・身に覚えのない停止命令、他人からの声掛けには応じない。

※警察官から停止を求められた場合も下車せず、車のカギはかけたままで窓を少し開けて応じましょう。

・高速道路のサービスエリアやガソリンスタンド併設のATM、コンビニには不特定多数が自由に出入りできるため、できるだけ利用を控える。対策として、ガソリンの給油はできるだけ日中に行い、燃料は常にタンクの半分以上を心がける。

※長距離運転では休憩も大切なので、早朝や夜間の移動を避ける予定を立てるといいと思います。

※ガソリンスタンド併設のATMには屋外型と店内型の2種類があるので、店内型の利用がおすすめです。

治安・安全情報関連記事

南アフリカの治安・安全情報については、これまでに様々な記事が公開されています。よろしければ、次の記事もご覧ください。

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日本人旅行者が巻き込まれた犯罪や対策についての記事です。

●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年8月版/ニセ警官対策ほか)

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●旅行者のための南アフリカ治安情報(2013年11月版/南アフリカの警察機構を知る)

8月に公開したニセ警官情報を補う記事として、南アフリカの警察機構についての記事です。

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賄賂が横行している現状とパスポート携帯の重要性についての記事です。

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南ア政府が定める黄熱病感染国とそれに伴う入国拒否事案についての記事です。

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●外務省「海外安全情報ホームページ」更新 気になる情報をピックアップ/旅行者のための南アフリカ治安情報(2014年8月版)

外務省による情報が更新されたことを受けて、特に気になる情報をピックアップした記事です。

●子連れで南アフリカを訪れる方へ 出生証明書、宣誓供述書の提出義務が延期になりました/旅行者のための南アフリカ治安情報(2014年9月版)

2014年7月の記事に書いた入管法改正に伴う子連れを対象とした必須書類が延期されたことについての記事です。

●南ア政府が定める黄熱病感染国リストが更新されました/旅行者のための南アフリカ治安情報(2015年2月版)

黄熱病感染国のリストが更新されたことについての記事です。

●ケープタウンの犯罪事情/旅行者のための南アフリカ治安情報(2015年3月版)

ケープタウンで日本人が巻き込まれた犯罪や対策についての記事です。

●出入国拒否も? 18歳未満対象 出生証明書、宣誓供述書の提出義務が始まりました/旅行者のための南アフリカ治安情報(2015年6月版)

子連れを対象に必要書類の提出義務が始まったという記事です。

●悪徳警察官にご用心/旅行者のための南アフリカ治安情報(2015年8月版)

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