南アフリカのビール事情

公開日 : 2015年05月29日
最終更新 :

ワインのイメージがある南アフリカですが、大衆は圧倒的にビールを支持しています。

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ビール、最高!

10年以上前から、アルコール市場の半数以上をビール(56.5%)が支配する構図が固定されていて、ワインは大きく水を開けられた第二位(16.5%)が定位置に。ウイスキー(6.6%)、ブランデー(5.3%)がこれに続いているという現状です。

出典:Platter's 2015 South African Wine Guide ※統計は2013年のアルコール含有量ベース

ヨハネスブルグでの金鉱脈発見時に醸造会社が誕生

かつてビールの宣伝に使われていた車

南アフリカのビール市場は、今のところSABミラー社の一社独占と言って差し支えがないでしょう。

南アフリカが誇るこの酒造メーカーは、金鉱脈の発見に沸く1895年のヨハネスブルグでSouth African Beer Breweries)として創業。2002年の米国ミラー社買収に伴い、社名をSABミラー社へと変更しました。

醸造料は現在世界第2位。ピルスナー・ウルケル(チェコ)、ペローニ(イタリア)、ミラー(米国)、グロールシュ(オランダ)を含む150程の地域ブランドを持つ、グローバル・酒造メーカーです。

一社独占というとビールの種類が少ないように聞こえるかもしれませんが、このようにSABミラー社が幅広いブランドを保有しているため、南アフリカの酒屋さんにはさまざまなビールが並んでいます。

また、一社独占というのは大量生産されるビールに限っての話で、クラフトビールに目を向けるとその選択肢は実に多様です。ですがクラフトビールもカバーすると話がとても長くなるので、今回は大手メーカーによるビールに絞って話を進めていきたいと思います。

南アフリカで一般的に飲まれている銘柄は?

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カステル・ラガー

まず、南アフリカ発祥のブランドとしては次のようなものがあります。

●カステル(Castel)

ラガー、ライト、ミルクスタウトの3種類。英語読みだとキャッスルですが、カステルと発音する人が多いような気がします。。

●ブラックレーベル(Carling Black Rabele)

ペールラガー。アルコール度数は5.5%とやや高め。タウンシップや村では、この大瓶を持って昼からぶらぶら歩いている人を見かけることもあります。飲兵衛ご用達?

●ハンサ(Hansa Pilsener)

ピルスナータイプ。のどごしがいいビールです。姉妹商品でアンバーラガータイプのHansa Marzen Goldというものもありますが、あまり頻繁には見かけません。人気がないのかなぁ。

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ウイントフック・ラガー

南アフリカの隣国、ナミビアのビールも日常的に飲まれています。ドイツによる植民支配の経験からか、ナミビアは意外とビール大国なのです。

●ウイントフック(Windhoek)

ラガー、ドラフト、ライトの3種類。ウイントフック・ラガーは僕のオススメです。

●タフェル(Tafel)

ナミビアではウイントフックより人気が高い?とも聞きました。南アでは、小さい酒屋さんだと取り扱っていないところも多いですね。

この他の銘柄だと、ミラー、アムステル、グロールシュ辺りがよく飲まれているでしょうか。

もっと知りたい人は、ビール博物館へGO!

このツアーは、ビールの歴史や生産プロセスはもちろん、今でも伝統儀式の時に飲まれているンコンボティ(ソルガムなどの雑穀を発酵させてつくるどぶろく)の試飲や、ゴールドラッシュに沸くヨハネスブルグの酒場を再現したパブでの生ビール試飲などがついてくる、盛りだくさんな内容です。

●ビール好き必見! 南アフリカのビールがまるごとわかる「ビール博物館」にいってみた

ところでこの記事ではカバーしきれなかった、クラフトビールについてはどうなのでしょうか。その盛り上がりを肌で感じられるイベント、Jozi Craft Beer Festaについこの前行ってきたので、下記の記事をぜひ読んでみてください。

●ヨハネスブルグで地ビール祭

(5月お題"ご当地ビール")

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