南アフリカのケンタッキーフライドチキン(KFC)事情
普段は自炊派の僕ですが、移動中にどうしてもお腹が空いた時などにはファストフードを利用することもあります。
ということで、今回は南アフリカにおけるファストフードの王様、ケンタッキーフライドチキン(KFC)を紹介したいと思います。
ショッピングモール内のKFC店舗
日本だとクリスマス前後の5日間だけで66億円を売り上げるなど、ちょっとした特別感がありますが、南アフリカのKFCはもっと気軽に食べられています。
ですので、日本では考えられないくらい値段が安い!です。
日本のKFCは1ピースが240円です。これに対して南アフリカでは、Streetwise 1というセットメニューはチキン1ピース、パップ(南アフリカの黒人の主食。詳しくはこちら)そして、グレービーソースがついてお値段はたったの15.90ランド(=約160円)。
原材料や人件費が違うので何とも言えませんが、もしも南アフリカのKFCが日本並に値上げをしたら暴動が起きるでしょう。
ところで南アフリカでKFCを食べるとしたら、どんなメニューがオススメでしょうか。
以前にマクドナルドの記事を書いた時のように、ご当地メニューということならパップ付を注文するのが王道ですが、KFCのパップはあまり美味しくないのでパス。
メニューをざっと見渡して目に留まったのはFully Loaded Box Mealというセットメニューです。セットの内容は、チキンバーガー、チキン1ピース、マッシュポテト&グレービー、フライドポテト、飲み物です。お値段は61.90ランド(=約620円)。
大きな体の南アフリカ人でもお腹がいっぱいになるこのメニューなら、満足すること間違いなしです!
せっかくなので、南アフリカのKFC事情をちょっと調べてみました。
南アフリカに数あるファストフード・チェーンの中で、KFCの人気は別格です。ある調査によると、南アフリカ人の成人2人に1人は、4週間に1回ペースでKFCを食べているんだそうです。
月1回って......普通じゃない?という気もしますが、このデータを見る時には、すべての成人を対象にしたものです。
南アフリカが格差大国かつ、失業率が25%を超える超失業大国です。日本と比べると価格が安く設定されているとはいえ、実際にはKFCを買うために十分な収入がない、あるいは生活圏内にKFCがない人も多いでしょう。
もしもKFCへのアクセスがある人に調査の対象を絞ったら、2週間に1回、いや、週1回ペースで通っているという調査結果になりそうな気がします。
こんな大人気っぷりを反映してか、南アフリカではかなりの田舎町にもKFCが出店しています。ランキングを調べてみたところ、なんと出店数は世界第5位!
●KFC出店数ランキング(2013年末)
1位 米国 4491店
2位 中国 4563店
3位 日本 1181店
4位 英国 784店
5位 南アフリカ 736店
6位 カナダ 663店
7位 オーストラリア 618店
8位 マレーシア 579店
9位 タイ 492店
10位 インドネシア 466店
そりゃあ僕が住んでいるマカド(Makhado)のような田舎町にKFCが2店舗もお店を構えている訳です。
他のアフリカ諸国はどうなのか?とさらに興味が沸いてきたので、サハラ以南アフリカの国々への進出状況を調べてみました。
すると2013年の時点で、アンゴラ、ボツワナ、ガーナ、ケニア、レソト、マラウィ、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ナイジェリア、南アフリカ、スワジランド、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエの16ヵ国にKFCが既に出店しているんだそうです。
国名をざっと眺めてみると......仏語圏アフリカがごそっと抜けているのが面白いですね。
photo credit: Jeff Attaway via photopin cc
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