ミニチュア・トルコの旅

公開日 : 2003年07月28日
最終更新 :

イスタンブールヨーロッパ岸、新市街と旧市街を分かつ金角湾は、トルコ語ではハリチと呼ばれている。このハリチ沿いのSUTLUCEに5月にオープンしたMINIATURK(ミニアチュルク)というテーマパークが人気を博している。

名前からご想像の通り、40000平方メートルの敷地内にはトルコ全土の観光名所のミニチュアが並ぶ。「ミニアチュルクはトルコのショーウィンドウ。ここではサフランボルの家々は、アンタルヤ・イブリミナーレから流れるエザーンを聞き、メブラーナ廟のセマーの音はセリミエの中庭で聞かれる。アヤソフィア(博物館)の鳩は、聖アンソニーの庭から餌を与えられる。アダナの石橋を渡る人々は、イズミールの時計塔で時間を合わせる。・・・ここでは本物と全く同じ、歴史的建造物のミニチュアたちが、訪問者達を何千年もの歴史、さまざまな文化、時代の移り変わりに誘う。アナトリアの全ての時代と全ての空間が、ひとつの同じ場所で息づいている。」とパンフレットにうたわれたこのテーマパークでは、アヤソフィアやガラタ塔などのポピュラーな観光名所から、アタチュルク空港やボスポラス大橋(これは実際ミニチュア橋を渡ることも出来る)などの近代建築物、また本当に訪れることが難しい東トルコの遺跡たちや、教会やシナゴーグという宗教施設まで、まさに時空を超えたほほえましい共存を見ることが出来る。

緑の芝生の上には線路が張り巡らされ、小さな列車が走り回っている。列車の車体にサンタフェなどと書かれているのは、細かいことにはこだわらないトルコならではのご愛嬌。いつもは見上げるカッパドキアのきのこ岩を見下ろし、パムッカレのまわりを一周。今は柱1本しか遺されていないエフェソスのアルテミス神殿とハリカルナスの古代世界7不思議コンビは、在りし日の姿が完全に復元されていて、知識として知ってはいたものの改めて目にするとちょっとした感動がある。

それぞれの故郷の遺跡を懐かしそうに見ているトルコ人達も、改めて自分達の歴史遺産に対する認識を新たにしているようだ。チケットは、各展示物の前にあるボードにさしこむと自動的に説明が流れるシステムに対応して作られている。スピーカーも石を模した造形をしていて、なかなか凝っている。トルコ旅行の総仕上げに、または時間がなくてトルコ全土を見てまわれないあなたに。小さなトルコの旅はいかがでしょうか。

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入場料

大人5ミリオントルコリラ、子供3ミリオントルコリラ

残念ながら送迎などはない。ガラタ桟橋(エミノニュ桟橋の左)からハリチ行きの船に乗ってSUTLUCE下船。またはタクシーがいいだろう。

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