ブルーモスク前、この人だあれ?

公開日 : 2001年05月04日
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スルタンアフメット・モスク(ブルーモスク)と言えば、イスタンブール観光最大の見所のひとつ。ただし、他の名所とは違って現在も機能している公共のモスクである為、入場料などはない。もちろん、日に5回お祈りの時間だけは制限されるが、それ以外の時間帯には観光客にもその門戸を開き、美しいイズニックタイルを惜しげなく鑑賞させてくれる。

このブルーモスク、靴を脱いで入場する為、入り口と出口のところに靴の脱ぎ着をするスペースが設けられている。その出口部分に、そう、2、3年程前からだろうか?お布施カウンターができた。義務ではない。しかし、モスクの保存、維持のためとしていくらでも結構ですから、と寄付を募るのである。モスク経営は基本的には寄付、喜捨で成り立っているものだから、変な話ではない。ただ観光客の場合、寄付しようと思ってもお賽銭箱があるわけでなし、お参りに参加してイマム(イスラム教のお坊さん)に拝謁が叶うわけでなし、誰に渡していいかわからない。そういったことの解決策として、設置されたブースだと、皆が皆、思っていた。そう、今の今まで、誰も疑いもしなかった。

ところが5月1日のサバー新聞によると、この男の正体が不明だと言う。どの団体からも協会からも許可を得たわけではなく、県庁も文化観光省も関与していないのだそうだ。この男、誰??1日に何百人もの観光客が訪れるブルーモスク。その美しさに感動したすぐその後であるから、さらに小銭くらいは置いて行っていい気分だろう。世界的にも名高いこのモスクのためならと多めに置いたイスラム教徒観光客だっているだろう。一体、男はこれまでにどれくらい稼いだのか。

罰当たりな話だ、全く。

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