ベリーダンス卒業証書

公開日 : 2001年01月22日
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日本ではフラメンコを習うのが密かなブームらしいが、トルコでは数年前からタンゴやラテンダンスを習うのが一部で流行っている。ダンスクラブやスポーツジムなどで習うのが一般的だが、日本から問い合わせをいただくのは当然ながらフラメンコでもタンゴでもない。「ベリーダンスを習ってみたい。」ベリーダンスはその名の通り、臍の動きが重要とされるアラビア世界独特のダンス。スルタンの後宮の女達が、暇を持て余す中から編み出した遊びの一つだったとも言われ、トルコでも子供の頃から皆があの腰の、簡単そうで決してマネできない動きをマスターする。テレビやショーで見る、薄絹をまとったベリーダンサーの完成された扇情的なダンスだけがベリーダンスではない。ダンスすること自体をトルコ語では、ヘソを投げ出すと表現したりする。集まりがあれば、かならずダンスが始まる。社交ダンスの一種だと言ってもいい。ここまで一般的になってしまうと、習うところというのを見つけるのは苦労する。以前はガラタ塔の上にあったナイトクラブに交渉して、出演ダンサーに昼間だけ教えてもらう手配をしたことも何度かあるが、そのクラブもガラタ塔との長期契約が切れ、もうベリーダンスショーを行わなくなってしまった。しかしこれをある私立大学がやろうという。「卒業証書付きベリーダンサー!」と新聞はうたう。イスタンブール・ビルギ・ウニバーシテ。直訳するなら情報大学となるが、英語で教育を行う大学で、映画の上映会など文化活動に熱心だとは聞いている。ここがカルチャーセンターのようなものを設立、ベリーダンスをはじめ、ヨガや中国マッサージなど、今までトルコで習うことの難しかった幾つもの科目を並べたのである。ベリーダンサーの講師はネスリン・トプカプという大御所。週2回12週48時間で350ドルぐらい。高級クラブの舞台を務めるアーティストとされる一部プロダンサー以外は、ベリーダンサーと言うとチンゲネのようだと軽視する一部風潮も、大学が純粋に芸術と認め、卒業証書まで出すとなると文句がない。有閑マダムを中心に、結構人が集まる見とおしのようだ。ベリーダンスは上手くなればなるほど、女性らしい体つきになり、女に生まれたことを幸せに思えるようになるというから、いいかもしれない。詳しくは0 212 292 8699(www.bilgi-egitim.com.tr)

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