チュッチュは恋の合言葉

公開日 : 2000年05月29日
最終更新 :

「おみやげにトルコの人気歌手のCDを買いたいのですが」という旅行者は多い。トルコ音楽、特にポップスは歌謡曲である。主題は主に恋愛で、アルバムが先に発売され、そのあと順に人気曲がシングルカットされる。そういうわけで一回ヒットすると、息が長い。大人から子供までみんなが2,3年は話題にすることになる。「女王」セゼン・アクス、中島みゆきをカバーした事もある「トルコのマドンナ(?)」ヨンジャ、チェリック、ケナン・ドール、ヨーロッパでも結構ヒットしたパパティアのテオマンなどがお勧めしても無難なところ。日本人好きで知られたバリシュ・マンチョやイブラヒム・タトルセスあたりもCD屋では薦めて来そうだが、個人的には日本人の一般的趣味に合わない気がして、私はお勧めしない。まあ、好みは人それぞれなので、いろいろ試聴させてもらうと良い。しかし最近、ひとつのCDを薦めると、「あ、知ってる」と言われることが多くて驚く。「なんだったか、国際音楽祭のアジア部門で1位でしたよ。ちゅっちゅっていうのが印象的で。」その名をタルカンという。ヨーロッパでは相当売れているのは周知の事実。近頃、兵役のために一時帰国していたが、基本的にアメリカに暮らす若手人気歌手の一人である。チユッチユッとキスを飛ばすのは2年ほど前に発売された「ウルルム サナ」に収録されている「シマールック(わがまま)」という曲だ。ノリが良く、売れに売れた。今でもトルコディスコでみんなが立ちあがっちゃう曲だろう。ギリシャでもギリシャ人によるカバーが発売されたし、その人気は世界中に広がりつつあるようだ。最近のヒュリエット新聞にはこのような記事が載っていた。「国外で絶大な成功を収めたタルカンが、今度はラテンアメリカの国々で旋風を巻き起こしている。ベネズエラのアルバムセールスが1万枚を超えた歌手リストで、エンリク・イグレシアス、リッキー・マーティン、グロリア・エステファン、マドンナなどを押さえ、堂々の1位。メキシコでも大人気。プロモーションの関係で、かの地を訪れたタルカンのメキシコでのアルバムセールスは25万枚に達した。またプエルトリコのラジオ部門でも、タルカンが一位に輝いた。」そのタルカン、最近日本で販売を開始したらしい。でかでかと日本語のポスターが貼られているそうだ。(ほんと?)「欧米で大人気。トルコの貴公子、タルカン。チュッチュッは恋の合言葉!」この日本語訳に私達は地に伏して笑い転げたが、日本の皆様、本当なのでしょうか?FMでも結構流れているとの情報も入っているのですが?そして、それがトルコ語のままなのか、英語なのか...考え始めると気になって、夜も眠れない私である。

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