新国際ターミナル

公開日 : 2000年05月11日
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昨日、ヨーロッパに出張した。デュッセルドルフ、チューリッヒ、イスタンブールと3つの空港に立ち寄り、帰ってきたが。いや、本当に恐れ入りました。イスタンブール新空港ターミナルである。昨年末から少しづつ使われ始め、1月にはほぼ完全にオープンしたばかりのぴかぴかのターミナルは、外から見てもかなり大きい。併設する立体駐車場は、一説にはヨーロッパ一の大きさを誇ると言う。しかし私はここ何ヶ月かトルコから出ていなかったので、到着ロビーには何回も足を運んだものの、その中を見るチャンスがなかった。早朝、私は初めてこのターミナルの出発ロビーに足を踏み入れた。チェックインを済ませ、中央のパスポートコントロールを過ぎる。右手にケバブからファーストフードまで揃ったフードコート、左手に免税店。免税店もバーバリーや葉巻専門店をはじめ、以前とは比べ物にならない充実度である。車がどーんと飾ってあるあたり、ドバイっぱい。はめ込みの床石がオスマン調デザインなのを除けば、成田かとみまごうモダンな空港に生まれ変わっている。私は友人に頼まれたゲランの新作香水を捜して、免税店に入った。料金表示は以前と変わらぬマルクである。ヨーロッパ諸国に見劣りしない品揃えの中にもちろんそれはあった。クラランスもへレナルビンスタインもある。値段もドイツの免税店と同じ。しかし荷物もある事だし、まあ帰りにデュッセルで買えばいいか、と買わずに店を出た。まさかチューリヒやデュッセルにはまだない、なんて想像もできずに。酒やたばこは私には無用のものなのでよくわからないのだが、トルコという国はこの2つに関しては街中で買うほうが安いことが多い。タバコの葉の産地でもあるし、陸続きの回りの国から大量に密輸入されていることも原因であるかもしれない。ただ同じマルボロでも国内用と免税店のものとは上部ラベルが違っていて、約2倍に近い価格差に見合う品質差はあるのかもしれないが。ラクやトルコワインに関しては、これはもう街中と内容も同じであろう。ただ値段は圧倒的にこれも街中が安いので、荷物になるのが気にならないなら空港に向かう前に購入しておく事をお勧めする。さて上にも書いたとおり、私は友達からの頼まれ物を帰国までの間、見つけられなかった。正確に測ってみたわけではないが、私のイメージの中では今回の3都市では、イスタンブールの免税店が一番充実している気までしてきた。どうしよう、最初に買っておけば良かったよ。でも入国してからまだチャンスがあるか、いや新しい空港では無くなっちゃたかも...。出張を終えてイスタンブールに到着してしまった私はそんなことを考えながら、関空を思い出すような長い長い新空港内のパスポートコントロール後の道を急いだ。重い手荷物がずっしりと肩に食い込んで、辛い。前のターミナルでは、飛行機から降りてパスポートコントロールを抜けたところに、すぐポーターのおじさんたちが群れていたのに。今日はすぐ雇っちゃおうと思っていたのに。有料になったと聞いてはいたが、荷物を載せるカートも、機内預けのバゲージピックアップのところまでない。料金は1ドル相当。いいけど、今まで無料だっただけになんかせちがらいなあ。とりあえずカートを借りて、そして私は以前と変わらぬひとつのことを確認する。ああ、あるのね。無くなってしまわなかったのね。免税店である。私は、到着ロビー、しかもパスポートコントロールを過ぎて入国した後に免税ショッピングが出来る空港を、イスタンブール以外に知らない。友人からの頼まれ物をここで無事購入し、私は帰途についた。

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