サッカー狂の詩

公開日 : 2000年04月28日
最終更新 :

サッカー狂の詩次回ワールドカップ開催国、日本における最近のサッカー人気はどうなのだろう?今年のトルコは国民全ガラタサライファンといっていい熱狂振りを見せている。トルコで一番人気のあるスポーツ、それはサッカーである。18チームから構成される第一リーグの中でもかつて優勝経験があるのは四チームに絞られるが、イスタンブールのアリサミエンスタジアムをホームにする、この4強の一つがガラタサライ。通称ジンボンである。そしてこのジンボンが今、ヨーロッパの頂点を狙おうとしているのだ。5月17日、デンマークにおけるイギリス、アルセナルとのUEFAカップ決勝戦のことである。UEFAカップは、ヨーロッパ各国のクラブチームが競うトーナメントで、決勝までは相手国と自国とで一試合ずつ行い、勝敗を決める。(あの中田がトルコのトラブゾンにやってきたのもこのウエファカップだった。)トルコはそこそこ強いと思うのだが、そこは列強の集うヨーロッパ。なかなかここまで勝ち上がらせてもらえなかった。それが初めての決勝進出である。舞い上がるのも無理はない。一戦毎に加熱するファン、赤と黄色のチームカラーで埋め尽くされた街、試合のある日はレストランも閑古鳥、映画館まで衛星放送で試合を中継する始末。決勝もイギリスのチームだが、準決勝もガラタサライはイギリスのリードというチームと戦って勝っている。トルコのチームは長い間イギリスのチームに勝ったことがなかったそうだ。それがトルコで2-1、相手国で2-2で勝ってしまった。ただこの準決勝はあわや延期になるところだった。ファン同士の喧嘩が死者を出すことになったのだ。選手達には関係がないということで延期はされなかったが、アリサミエンの半旗、喪章をつけた選手と暗い影を帯びた試合だった。決勝はまた、そのいわくつきのイギリスのチームである。サッカーファンで無くともなにかと気になる。その日、5月17日。騒動に巻き込まれたくないのであれば、外に出ることはオススメしない。でももしトルコにいるのなら、感激屋の多いトルコ人と一緒にガラタサライを応援してみるのも一興だ。勝手も負けても、人々は泣くぞ。後日談勝った。信じられないが勝ってしまった。延長2回、計120分。満身創痍のガラタサライはそれでも勝った。市を挙げて応援していたイスタンブールではタキシム広場はもう大騒ぎ。次は、8月のモナコにおける、スーパーカップ。そしてそれから・・・トヨタカップ、出場なるか?

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