コロナ情報2月末日
〈イビサの現状〉
2021年1月のコロナ第3波がなかなか収まらず、バレアレス州の他島に後れを取り、いまなお閉鎖状態のイビサです。
人口の割に感染者数が減っていないのです。そのため島に入れるのは
居住許可を持っている人か、仕事でやむを得ない人か、医療従事者かに限られています。
(上のグラフは州内での感染者数の移り変わり)
(下の地図上の文字、上から:新しい患者数、入院患者数、集中治療室の患者数、
治療中の患者数) 〈提供:州政府公式ウェブサイトCaib.esより〉
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バルやレストランは持ち帰りのみ許可されており、夜は10時以降外出禁止。
ジムは禁止、集会は同居者のみ。ホテルや博物館などは入場者の人数に制限があります。
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〈予防接種と観光シーズン〉
スペインで予防接種が始まって以来2ヵ月が経ちました。
現在国民のうち4.5%が接種を受けました。州により、その進行状況にばらつきがあり、バレアレス州はスペインの他州に比べかなり遅いようです。
クラブのなかにはすでにこの夏のラインアップを発表しているところもありますが、現時点では今年の観光シーズンの行方がどうなるのか、まったくわからない状態です。
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〈経済〉
観光国スペインの経済は低迷しています。そのなかで雇用はどうなっているかといいますと、多くの企業が一時帰休を取り入れています。今回の経済難は疫病によるので、EUからの援助金をもって国がその対象者に給与の75%を支給し、企業は雇用者の社会保障料を国に支払っています。
この処置は昨年の3月に始まり、この5月末まで施行されることになっていますが、スペインの雇用者はすべて正社員で、企業のなかにはその社会保障料の支払いも難しく、やむなく解雇しているところも少なくありません。
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医療従事者は疲労困憊。住民の間でも流れるこのネガティブな風は一人ひとりの心を蝕んでいっているように思います。英国の変異種感染者30%。
これ以上増加することなく、このまま事態が収束するよう願うばかりです。
日本はスペインほどひどくはないですが、お互いに頑張っていきましょう。
筆者
スペイン特派員
今岡史江
1993年よりスペイン在住。車好きが高じて自動車整備士の資格をとり、ただ今トヨタ・イビサでメカニック中。
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