ハワイに新名店誕生:ナチュール・ワイキキ(natuRe waikiki)
海外から日本入国に際しての規制が緩和されたこともあり、春から夏にかけてハワイ旅行を計画なさっている方も多いのではないでしょうか。次回のハワイ旅行の際に是非いらしていただきたい、超おすすめのレストランがワイキキ中心部に誕生しました。連日混み合っている人気店なので、ここでご紹介して、もっと混み合うようになると困るなぁという思いもあるのですが、思い切ってご紹介しますね。
シーサイド・アヴェニューの歴史的建造物2階にある「ナチュール・ワイキキ(natuRe waikiki)」では、「『農場からテーブルへ』の先(Beyond the "Farm to Table")」をテーマにしたアイランドフレンチ料理を楽しむことができます。アイランドフレンチ料理というのは、ハワイの豊かな自然の中で育った食材をふんだんに使い、フランス料理の伝統的なテクニックを使って創り出されるお料理のこと。東京、ニューヨーク、パリで有名シェフから直接手ほどきを受け、働いてきたエグゼクティブシェフの小川苗さんが、キッチンで腕を奮っています。
ハワイの食材生産者を実際に訪ね、調理法を学び、納得のいく食材をいつも探し求めている小川シェフは「今まで大都市で働いてきたのでわからなかったのですが、ハワイに来てから自然とのつながりを強く感じるようになりました。そして、食を通して環境を考える機会を得ることができ、今はハワイの自然を守る取り組みについても考えています」と語っています。
店内のカウンター席およびテーブル席でいただくテイスティングコースは、レギュラー・メニューまたは植物ベース・メニューの2種類があります。もしできるなら、ぜひカウンター席で小川シェフの調理する姿を見ながら、時にはお話ししたりしてお食事を楽しんでみてください。小川シェフは質問にも気さくに答えてくださいますよ。その他にも、併設されたバーやテラス席でドリンクと一緒に楽しむことができるビストロスタイルのアラカルトメニューもあります。また、ワイン・ペアリングやハワイ産の蒸留酒とのペアリング、ノンアルコール飲料とのペアリング(全て別料金)もあって、さまざまな楽しみ方ができます。
コースメニューは季節ごとに変わります。またその日に調達できる食材によっても変わることがあるので、詳細は予約時に直接お店に確認してください。今日は、少し前にいただいたテイスティングコースのレギュラー・メニューについてご紹介します。
▲前菜にワシントン州産のグースポイントという牡蠣をハワイ産のシーアスパラガスと一緒に(別料金)。シーアスパラガスの食感と優しい塩味が新鮮な牡蠣の味をより一層引き立てています。
▲マノア・チョコレートのカカオ殻のパウダーをまぶしたウルを使ったフムス。指でつまんで一口でいただきます。少しねっとりしたフムスとカカオ殻のパウダーの意外な組み合わせがなかなかいい感じです。こういう今まで食べたことのないお料理が最初に出てくると、次のお料理への期待度が高まってワクワクします。
▲モロカイ島産の鹿肉のひき肉やオアフ島のルドヴィコ農園の鶏肉のレバー、ポノ・ポークを使ったパテ、スターフルーツのピクルスと一緒に。シナモンやナツメグといったスパイスが肉の臭みを消しながら肉自体の旨みを引き出しています。
▲ハワイ島コナ産のアワビとオアフ島ハワイ・カイの尾辻農園のカブ。「もったいない」がテーマのこのお料理は、アワビの肝はソースに、カブの葉っぱも使い、アワビの貝も他のお料理に使います。3時間低温調理してからソテーした上にグリルしたアワビは、旨みそのままに柔らかくて、口に入れた瞬間「う〜ん」とうなってしまいました。
▲ハワイ島エヴァのコーンとフランスのサヴォワ地方で生産されるトム・チーズのパリジャン・スタイルのニョッキ、ハワイ島産のロブスター(別料金)と一緒に。コーンのほんのりとした甘さがトム・チーズで引き締められたバランスのいいお味を出しています。
▲かぼちゃのスープにココナッツのエスプーマ、自家製サワードウブレッドにはハワイ特産のオゴという海藻を使ったバター(先ほど出てきたアワビの貝に入っています)を添えて。スープは、バターを使用していないのでヴィーガン料理です。オゴの塩味と海の香りが楽しめるバターは病みつきなる美味しさ。
▲ハワイ島ワイメアのテンダーロインをタロのエスプーマとローストしたシーアスパラガスと蛤のジュースのフォームと一緒に。ナチュール・ワイキキでは、毎月、牛一頭を購入し、無駄がないように全ての部位を使いきるようにしているとのこと。調理人の自然への畏敬の念と心意気が感じられます。
デザート(別料金)は3種類。
▲ハワイ産のザボンとマノア・ハニー&ミードのゼリー、そしてビッグアイランド産の蜂蜜を使ったアイスクリームと自家製ハーブのグラニテ。酸味のあるザボンとレストラン1階で育てているハーブのグラニテ(かき氷)がさっぱりとしていて、筆者の推しです。
▲マノア・チョコレートのテリーヌをオアフ島ノースショアのライエ・ヴァニラ・ビーンで作ったアイスクリームと一緒に。チョコレート好きなら、マノア・チョコレートの深みあるチョコレートを試してみたいもの。
▲ハワイ産の紫芋を使ったモンブランをカシュナッツのアイスクリームとマカデミアナッツのクランブルと一緒に(ヴィーガン)。紫芋の甘みなので、見た目ほど甘くなく、へルーシーなヴィーガンが嬉しいデザートです。
■ナチュール・ワイキキ(natuRe waikiki)
・住所: 3413 Seaside Ave., Ste. 2F, Honolulu, HI 96815 USA
・電話: 808-212-9282
・営業時間: 17:30 〜 24:00
・定休日: 火曜日&水曜日
・インスタグラム: @naturewaikiki
・フェイスブック: @naturewaikiki
筆者
ハワイ特派員
小嵜 有美
昭和、平成、令和にわたってホノルル暮らし。現在はフリーで編集者/ライターそしてハワイ企業の広報担当として活動中。ハワイの食ならお任せください!
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