幻の王国、Jumbo Kingdom
皆さん、ネイホウ!
japan.hongkongのYutaです。
香港では現在、コロナ対策として1週間のホテル隔離の政策を取っていますが、
近々この隔離が4日ホテル隔離+3日自宅隔離やもしくは3日ホテル隔離+4日自宅隔離に変わるのではないかという噂が出ており(ワクチン接種者に限る)、皆そわそわしている状況です。私自身も3年程日本に帰れていないので、ぜひとも隔離期間が短縮して欲しいと願うこの頃です。
さて、前回の美都餐室の記事は多くの方から反響がありました。
「私も行ったことがある!」
「コロナが終息する前にもう一度行きたかった...」
「あのレストランのミルクティーが好きだった」
などなど皆さんの素敵な思い出や、香港に対する想いを受け取り私自身も熱くなってしまいました。
香港の魅力発信という活動にも一層力が入ります。
さて、そんな中悲しくも今回もコロナ禍に消えてしまった、レストランをご紹介。
このレストランの事件に関しては、日本のニュースでも取り上げられていたので
記憶に新しい方も多いかと思います。
それでは、皆さんを香港旅へとお連れします。
準備はよろしいでしょうか。
Jumbo Kingdom(珍寶王國)
創業1976年。
収容人数2000人以上。
過去には英女王エリザベス2世や俳優トムクルーズも訪れたという伝説のレストラン。
竜宮城のようなその見た目も知名度からも過去には"世界一の水上レストラン"とも称されたことがあるとか。
赤、緑、ゴールド色などのライトや入口にそびえるドラゴンが口を開けているその様相はまさに異世界で、
今からどんな物語が始まるのだろうと記憶にも残る素晴らしいレストランでした。
日本の旅行会社もこぞってこのJumboを旅程に入れるツアーを出していたので、このブログを見ている方の中にも訪問したことがあるという方は多いと思います。
そんなJumbo Kingdomですが、
新濠國際發展有限公司がJumboの経営権を持っており、経営しておりましたが
2019年の新型コロナウイルスにより、経営が立ち行かなくなり、2020年3月に休業。
2020年11月、香港の遊園地"オーシャンパーク"を経営している海洋公園に寄贈されましたが、その後第三者である経営元が見つからず、2022年6月マリンライセンスが切れるのを理由に香港から離れることが決定。
そして皆さんの記憶にも新しい、沈没という悲しい結末に至ります。(沈没していないという噂もあります。)
これらのニュースは香港でも連日報道され、色々な噂が飛び交いました。
私も真意の程は定かではないので、具体的には言及できませんが、やはりこのような悲しすぎる結末には
心をえぐられるような辛さがありました。
<エピソード>
私自身も一度このJumbo Kingdomに訪問したことがあります。
渡し舟で行かなければならなく、とてもドキドキして到着。
内装も外装に終始圧倒されっぱなしに。帰るのが名残惜しくなってしまったことを覚えています。
その際に感じたのは、帰る際も同じ渡し船で帰るのですが、少し船が重くなっている気がするのです。
もちろん、皆がご飯を食べた後なので、実質的には重くなるのは当たり前なのですが(笑)
そのような重さではなく、"思い出"というものも乗せて帰ってくるように感じるのです。
それが私の最後のJumboになりました。
ちなみに、このJumboというのは本当に香港のアイコニック的存在で、
東京だと東京タワー、大阪だと通天閣と同等のものではないかと思います。
そんな当たり前のように近くにあるものこそ、その存在を忘れ、ぞんざいに扱いがちになるような気がします。
美都餐室、Jumboの件を経て、今身の回りに当たり前にある当たり前のように素晴らしく光り輝いているものをしっかり目に焼き付けておきたいなと思うようになりました。
今、皆さんの周りにある光り輝いているものは何ですか?
筆者
香港特派員
ゆうた JapanHongKong
ネイホウ! 香港在住のゆうたです。
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