香港の離島へ行こう!東平洲(Tung Ping Chau)編
新型コロナウィルス感染で入境制限ができ、
自由に国境をまたぐことができなくなってから一年以上がたちます。
最近はワクチン接種者でPCR検査と抗体検査を済ませた日本からの入国は
入境後のホテル隔離が7日間になるというニュースがあり
少しずつ元のように出入国できるようになってきています。
それでも自由に行き来ができるのはまだ先のことなので、
国境スレスレの香港の一番端っこに行ってみました。
香港最北端にある東平洲(Tung Ping Chauトンピンチャウ)という島からは
対岸の中国が目の前に見える距離にあります。
以前は住民がいましたが、
現在は無人島に近いくらい少数で、週末だけ滞在している住人もいるようです。
行き方は馬料水(Maliusui)埠頭から乗船時間約1時間半。
需要がないからか、フェリーがあるのは週末のみ。
しかも島に行くには土曜日は朝一便と午後一便、
日曜日は午前9時発の一便だけ。
コロナ禍でどこにも行けない今は長蛇の列ができると聞いていたので、
出発時間の1時間前に埠頭に到着して待つことに。
すると予め予約していた人たちはギリギリの時間に到着して
並ばず違う列で携帯を見せて乗船していました。
予約するのをおすすめします!予約はこちらから
往復HK$100です。予約は金曜日の夜までしか受け付けていないのでご注意ください。
こういう船だから、の~んびりと1時間半かけての船旅なんですね。
1階席と2階席があります。
白い鳥が遊んでいるかのようにボートの後をずっとついてきたり、
馬鞍山や慈山寺を眺めたりと香港のいろんなところを海側から見ることができて
テンションがあがります。
あっという間の90分のジャーニー。
上陸してすぐのところにある地図で位置確認。
島を一周できる比較的平らな6キロのトレイルがあり、
見どころもここで確認できます。
歩き始めると至るところに廃墟があります。
20世紀初期には約2000人の住民がいて、ピンチヤウという方言を使っていました。
その多くがアワビやウニ、海苔や魚介類の漁師として生活していましたが、
電気や水道がなく不便なため、
香港の別の場所や海外へと引っ越していき誰もいなくなったそう。
根っこに支配された建物が残っています。
島はジオパークにも指定されていて、
なんと香港では一番新しい5000万年前の岩でできています。
ちなみにほかの岩は4億年前だとか。
ミルフィーユのようにいくつもの層に重なっています。
トレイル沿いにはサボテンもあり、
黄色い花を咲かせていました。
岩が分裂して海蝕峡谷になったCham Keng Chau。
三日月型の島の上の方にあります。
埠頭の近くにある大塘灣(Tai Tong Wan)ビーチでは
公衆トイレも近くにあり、泳ぐこともできます。
スノーケリングをしている人もいました。
リリーさんのレストランでは朝とれたばかりの新鮮な貝や
庭で栽培しているお野菜のトンピンチャウスペシャルがいただけます。
とても気さくなリリーさんは去年ドイツからトンピンチャウ出身のだんなさんと
香港に戻ってきたそう。コロナが落ち着いたらまたヨーロッパに移住する予定があるとのことなので、
早めに行ってみてくださいね。
手書きのメニューが素朴でほっこりします。
お店のインテリアはリリーさんが好きなようにご主人が一生懸命作ったそうです。
「今そこでとってきたのよ」と目の前のビーチを指していました。
ごま油と醤油につけておいしくいただきました。
イカ墨海鮮麺はビールがすすむお味。
他にもアサリやウニチャーハンなどおすすめです。
ちょっとした船旅で小旅行を満喫できる
ハイキングやビーチ以外にも地質やおいしいお食事もいただける
香港の最北端へぜひお出かけください。
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いまは行けないけれどバーチャル旅行をお楽しみください。
筆者
香港特派員
りんみゆき
香港在住26年のライター/通訳です。
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