香港文化博物館の大英博物館展
世界史が苦手な人も楽しめる展示が現在香港文化博物館で開催中。
その時代を生きた人間が作ったアイテムが歴史順に展示され
最古は紀元前800年のエジプトの棺桶から2019年の中国のオプティカルファイバーまで
タイムトラベルをすることができます。
入場券はタイムトラベルの搭乗券になっていて、
入口でもらう英語か広東語のパスポートにスタンプを押して
タイムトラベルのはじまり、はじまり。
アイテムによっては備え付けのオーディオガイドで詳しく説明を聞くこともできます。
言語は広東語か英語から選びます。
Hokusai's Under the Wave off Kanagawa 1831年
この展示の目玉のひとつでもあるのが、海外で最も知られている葛飾北斎の作品1「神奈川沖浪裏」。
鎖国の時代でもオランダからの絵画は1700年代にも日本に入ってきていて、
北斎も影響を受けたといわれています。
写真を撮ろうと群がる人、人、人。
絵に接近しすぎないように白い線が床に貼ってあり、
この中に入ると警備員さんに怒られるので要注意です。
大英博物館は広すぎて、とてもじゃないけど旅行だとゆっくりと一つずつを見る時間はありませんが、
こうやって100点だけセレクトして展示してもらえるとじっくりと鑑賞できるのがうれしい。
以下は私が個人的におもしろいと思った作品を紹介します。かなり偏っています、、、
Sculpture of Aztec Spirit 1400年-1521年 メキシコ
これはアステカ神話のシワテテオという出産時に死亡した女性の魂が神秘的な存在と化したもの。
アステカでは出産は戦いと同じと考えられ、出産によって死亡した女性は戦死者と同じように讃えられました。
Hockney's The Beginning 1966年 イギリス
イギリスの芸術家であるデイビッドホクニーの作品。これは詩をもとに描かれたもので、同性愛者の情熱が伝わってきます。アーティスト自身も同性愛者でした。1960年代のイギリスでは同性愛者の権利を認めさせる動きがありました。
One Hundred Quintillion Pengo Banknote 1946年 ハンガリー
史上最大桁のある紙幣、100,000,000,000,000,000,000 pengo
Early Victorian Tea Set 1840年-1845年 イギリス
ビクトリア朝のティーセットでウェッジウッド社のもの。イギリスでは1830年代からインドのイギリス植民地から輸入した紅茶にミルクと砂糖を入れて飲む習慣があったそうです。
Fiel Dos Santos' Mother 2011年 モザンビーク
モザンビークの1976年から1992年まであった内戦で使われた武器を芸術作品にしたもの。
ほかにも作品はたくさんあるので、夏休みに子どもを連れて行って一緒にタイムトラベルするのもおすすめです。隣の展示室で開催されている「百物一天香港」はフォトスポット。
展示期間は2019年5月18日から9月9日まで。
【DATA】
香港博物館 Hong Kong Heritage Museum
住所:1 Man Lam Road
開館時間:平日(火曜日以外)10:00~18:00
土、日、祝日 10:00~19:00
休館:祝日以外の火曜日
入場料:特別展示はHK10
筆者
香港特派員
りんみゆき
香港在住26年のライター/通訳です。
【記載内容について】
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