「ヴァン・ゴッホ・アライブ」展、香港上陸
「ひまわり」で有名なオランダ出身の画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。
彼の絵画3000点以上の画像を会場に設置されたプロジェクターを使って演出した空間を楽しめる
Van Gogh Aliveが香港でも展示されてるようになったので、
ゴッホファンは早速行ってみることにしました。
世界ではすでに35都市で展示されたようです。
場所はMTRのカオルンベイから徒歩10分くらいのところ。
新しいビルの一角にあります。
ビルにはこのような広告も出ているので、近くに行ったらすぐにわかります。
入口はオフィスと同じですが、オフィス用とは違う特別エレベーターに乗って会場に向かいます。
係員さんが誘導してくれるのでモウマンタイ。
チケットは予約制でオンラインで購入ができます。
平日の混んでいない時間はウォークインの予約なしでもはいれるそうですが、週末の予約はマストだそうです。
ちなみに私が行った平日の午後2時ごろは2~30人くらいしか全会場にいなくて
ゆっくりと静かに鑑賞することができました。
会場はイントロ、ギャラリー1、ギャラリー2、ドローウィングルームに分かれていて
ギフトショップとテラスもあります。
チケットの料金は学生・シニア HK190、大人 HK230、4歳以下無料
イントロの部屋では彼の生い立ちやフランスでの生活についての説明と共に
その時期に描いた絵がどれかがわかるようになっています。
実物大に再現された代表作「アルルの寝室」はまさに絵画そのもので
絵の世界に入ったような錯覚に陥りることでしょう。
ギャラリー1はプロジェクターで天井や壁をキャンパスに巨大に投影され、
まんなかに立つとゴッホの作品の中にどっぷりと浸れ大迫力。
彼の人生のストーリーが作品とともに映し出され
ゴッホが愛したアルル、サン・レミやオーブェル・シュル・オワーズに訪れた気分になります。
お隣のギャラリー2も投影されているのは同じ内容のもの。
ここでは床もキャンパスになり、音と一緒にまた違う世界観を感じることができます。
ゴッホは日本画からも大きな影響を受けたことで知られています。
ドローウィングルームには白紙の紙が用意され、スクリーンのレクチャーを見聞きしながら
実際自分で鉛筆で絵を描くことができます。
展示会には芸大学生もくるようで、高度な絵をササっと描いている姿もありました。
耳をそぎ落としたり、精神病院に入院したり、
最後は自殺してしまい37歳という若さでこの世を去ってしまった天才画家。
生きているときにはその才能は認められず、売れたのは一枚のみ。
弟のテオが彼のよき理解者でした。
これは彼の心の叫びとしか言いようがありません。
ギフトショップには作品のポスターやキーホルダー、
スカーフやクッションなどいろんなものがあります。
耳の形をした消しゴムなんていうユニークなものもありましたが、どんな人が使うのでしょうね。
自撮り用のパネルがいくつか設置。
ここに顔を入れてセルフィしたらあなたもゴッホになれる?!
このエリアにはスナックショップもあり、週末のみ開いています。
極めつけはテラスにある耳オブジェ。
あれ、でも切ったのは確か右の耳たぶでしたよね。
ゴッホ好きもそうでない人も
この新しい感覚の芸術鑑賞はおすすめです。
余談ですが、ちょうど今月のキャセイパシフィック航空のインフライトエンターテイメントでは
ゴッホに関する映画が2本観られます。観た直後にこの展示に行ったので、ゴッホの人生や作品をより理解できました。
【DATA】
住所:1/F, FTLife Tower, 18 Sheung Yuet Rd, Kowloon Bay, Hong Kong
Kowloon Bay MTR, Exit A, walk 10 minutes
開催期間:2019年4月6日~7月7日
月~木 10:00~21:00、金~日~・祝日 10:00~22:00
アクセス:MTRカオルンベイA出口から徒歩10分
筆者
香港特派員
りんみゆき
香港在住26年のライター/通訳です。
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