ファイヤー・ドラゴンの博物館が大坑にできました

公開日 : 2022年07月14日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

香港には公営と民間の美術館・博物館が合わせて50軒以上あります。2022年7月2日に「香港故宮文化博物館(Hong Kong Palace Museum / HKPM)がオープンしたばかりですが、大坑(Tai Hang)に舞火龍(Fire Dragon Dance)の博物館である「大坑火龍文化館(Tai Hang Fire Dragon Heritage Centre)」がこのほどソフトオープンしました。(写真提供:香港政府新聞処)

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2011年に中国全体の無形文化遺産に指定された伝統行事の舞火龍ですが、1880年から旧暦の8月14~16日(=中秋節)に大坑地区で舞う伝統芸能として知られています。昔の香港は今ほど埋め立てられておらず漁業などが盛んな村でしたが、ある年、台風被害と疫病が流行りました。お告げにより、3晩龍の舞をしたところ大坑に平和な暮らしが戻ったといういい伝えがきっかけです。

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改修前の建物

博物館ですが、地階は展示室となっていて、ファイヤー・ドラゴンの成り立ち、文化的な背景などを知ることができます。ただ、写真、パネル、ファイヤー・ドラゴンの実物を展示するほか、デジタル技術を駆使して参観者がファイヤー・ドラゴンの舞を、中秋節でないにもかかわらず鑑賞しているよう感じる体験施設もあります。また、この博物館は歴史的建造物ですが、その歴史と保存、再活用についてのストーリーも紹介されています。今後、お土産店もオープンする予定になっています。1階は客家料理を提供する中華料理店ですが、こちらもまだオープンしていません。また、2階は多目的ホールとなっていて、ワークショップなどが開催される予定となっています。

現在は、新型コロナウイルスの影響で団体のみが鑑賞でき、予約も必要です。2022年の中秋節は9月12日ですが8月下旬ごろにはグランドオープンさせたい考えで、その時はまだ開設されていない施設などもオープンしていると思います。

■大坑火龍文化館(Tai Hang Fire Dragon Heritage Centre)

・住所:12 School Street, Tai Hang, Hong Kong

・電話番号:3513 7772

・営業時間:10:00~18:00(月曜定休)

・入場料:無料

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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