香港のコロナ規制は緩和基調。シンガポールとはトラベルバブル原則合意

公開日 : 2020年10月30日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

欧米では再び新型コロナウイルスの感染拡大がはじまりロックダウンなどが始まっていますが、香港はそれと比べると拡大をうまく押さえています。2020年9月15日付に「トラベルバブル」について書きましたが、香港政府とシンガポール政府は10月15日、隔離なしでお互いの渡航を可能にする「トラベルバブル」について基本合意をしたと発表しました。

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この合意は、ビジネス、観光など渡航に関係なく隔離措置免除が受けられ、渡航計画の提出も必要ないというものです。その代わり、PCR検査で陰性であることを証明し、専用の航空便の利用(その航空便もトラベルバブル利用者のみ)、乗り継ぎ客は認めない、旅行前の14日間は他国に滞在していないことなどが条件となりそうです。また、感染状況に応じて専用便の増減を行います。

詳細は後日発表される予定ですが、11月末に始まるのではないかと言われています。お互い小さい土地で都市構造なども似ているので観光での往来は多くありません。一方、シンガポールと香港は経済都市としてはライバルですが、経済的な結びつきは強いものがあるので、この路線はビジネス需要が中心となる路線になるかもしれません。

香港内では新型コロナウイルス対策が比較的うまくいっているので規制を緩和する方向に舵を切っています。ライセンスを持っている旅行代理店が香港内でのツアーをバスであれば30人または総座席数の50%、船であれば90人、または総座席数の50%を上限に認めることになりました。

東京ではGo To トラベルの一環ではとバスツアーの人気が高まったそうですが、こちらもいまは香港人を対象にした香港内のツアーです。香港政府は日本を含めたたくさんの政府と話し合いをしているので、こういった動きは、渡航が解禁されたときのための予行練習も兼ねることになるでしょう。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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