東京で本格的な香港の"焼味"を味わう

公開日 : 2020年10月08日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

新型肺炎の影響で、現在日本から香港に観光で行くことはできません。そこで、東京で香港を味わおうということで東京の新名所「虎ノ門ヒルズ」にオープンした「香港赤坂焼味酒家-赤坂璃宮」を紹介したいと思います。これは、広東料理の名店である「赤坂璃宮」による「焼味」に特化したレストランです。

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焼味とは肉類に下味をつけてそれをあぶり焼きにしたもので、代表的なのはチャーシューがあります。香港の肉の店やレストランに行くと店の入口などにローストされた肉がぶら下がっている光景を見かけます。同店の座席数は20とこぢんまりとしていますが、店内は香港そのものです。「場所柄ビジネスマンが多いのですが、それ以外でも香港人や中華系の人が多いですね」と話すのは料理人の根津光信さん。根津さんは幼少期に香港やマカオに長年在住していたので広東語が流暢で赤坂璃宮の焼物師であった梁偉康さんと一緒に店を切り盛りしています。

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五種焼味盛り合わせ

同店のおすすめは「五種焼味盛り合わせ」(単品2250円、ご飯付2500円)は、豚トロ、鶏の醤油煮、ローストダック、皮つきバラ肉のクリスピー焼き、焼き腸詰めの5種類です。どれも1時間以上じっくり焼き上げています。単品ではお酒が、ご飯付だとどんどんご飯が進む1品です。「璃宮の海老ワンタン麺」(900円)はぷりぷりの海老が入ったワンタンが2つと金華ハムもある豪華なメニュー。もし麺がいらない場合はワンタン4つ入りの「ワンタンスープ」としても注文できます(900円)。「塩漬け魚の蒸しハンバーグの土鍋ご飯」(1200円)は「煲仔飯」と呼ばれる土鍋ご飯のことで冬を迎えるこれからの季節にピッタリの料理です。塩漬け魚とは「鹹魚」という魚で炒飯などでも使われている食材です。ご飯についたお焦げもぜひ。

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璃宮の海老ワンタン麺

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塩漬け魚の蒸しハンバーグの土鍋ご飯

「阿波尾鶏と腸詰蒸し」(900円)は徳島の名産、蒸した阿波尾鶏とスライスしたソーセージで作られた料理。鶏肉もひと口サイズで食べやすいです。「鶏もみじの黒豆蒸し」(900円)は、鶏の足を中華料理でよく使われる黒豆と一緒に蒸したもの。鶏の足にはコラーゲンがいっぱいで肌にいいので、見た目はちょっと......ですが香港女子には人気の高い料理です。

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阿波尾鶏と腸詰蒸し

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鶏もみじの黒豆蒸し

こちらも見た目では見慣れていないと違和感があるかもしれませんが、「牛ハチノスサテー風味蒸し」(900円)も香港人にはおなじみの料理。ピリ辛のサテーの味でお酒にも合います。

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牛ハチノスサテー風味蒸し

実際、取材中も中華系の人が何度も店を訪れてくるなど、本場の味を提供しているのだなというのを実感できました。香港に自由に渡航できない今、ここで香港を味わってみてはいかがでしょうか? 

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■香港赤坂焼味酒家-赤坂璃宮

・住所:東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー3階虎ノ門横丁

・電話:03-6812-7175

・営業時間:平日 11:30~15:30、17:30~22:00、土日祝 11:00~15:30、17:00~21:30(L.O. はいずれも閉店の30分前)

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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