新型肺炎について6:ちょっとだけ元通りに

公開日 : 2020年02月29日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

中国湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎。2月28日現在、香港の感染者94人、死亡者は2人となっています。香港政府は、公務員は感染予防の観点から緊急の事案を除いて、公共部門について業務をストップしたり、職員も在宅勤務などの対策を施してきましたが、3月2日から段階的に再開すると発表しました。

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香港政府庁舎の外観

日本では安倍首相が小中学校の臨時休校を要請していましたが、香港はすでに休校していまして、その解除は4月20日以降と確定しています。東京ディズニーランドは3月15日までの休園を発表しましたが、香港ディズニーランドはすでに無期の営業停止をしています。それだけに、公共部門の再開は、学校や民間企業の活動が通常に戻るために必要なステップとも言えます。日本は拡大期に入り、これからどうやって急拡大を防ぐかという状況ですが、香港は新型肺炎の感染状況は日本以上に厳しい対策を打った結果、改善しつつあるとみてもいいかもしれません。

日本から香港への渡航は不要不急の用がない限り渡航の中止を求めるレベル2ですが、先日、香港政府の高官が、日本の感染拡大やダイヤモンドプリンセスの件もあり「日本やその他の国の状況をチェックしていて、香港市民は新型肺炎が出現している地方に、旅行やビジネスで行くのは避けたほうがいいと思います」と日本に行かないように提案しています。これは政策決定ではないのですが、実際にそうならないためににも日本の感染拡大が早く収まることを期待したいところです。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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