新型肺炎について3:中国本土から香港に入ると2週間の強制隔離

公開日 : 2020年02月08日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

中国湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎。2020年2月7日現在、香港の感染者は24人、死亡者は1人。日本は86人(うちクルーズ船が61人)、死亡が0人となっています。つまりクルーズ船がなければ日本の感染者数は25人と、香港ほぼ同じです。ほかの国・地域の数をみても、中国を除けば現時点ではなんとかパンデミックを起こさないレベルといえると思います。

香港政府が表明した最近の対策ですが、2020年2月8日から中国本土から香港に入境する香港市民を含む全員の入境者を14日間、強制隔離して検疫を実施します。つまり、もし中国経由で香港に入った場合、日本人は香港で14日間の強制隔離を受けることになります。また香港に入ってから深圳に行き、再び香港に戻ってきても同じく隔離されますので中国本土に足を踏み入れたあとの香港は避けた方が無難です。香港のあちらこちらの税関も閉鎖していて、現在は香港国際空港と深セン湾(Shanzhen Bay)、港珠澳大橋(HZMB)の3ヵ所のみ税関を開放しています。

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会見する林鄭月娥(Carrie Lam)行政長官(右から4人目。写真提供:香港政府新聞処)

空の足にも影響が出ていまして、全日本空輸(ANA)は2020年2月17日から3月28日まで関西国際空港と香港間の便(NH873とNH874)を運休させています。また、香港航空は日本への地方路線を2月11日から段階的に減便していき3月28日までに運航を停止します。香港エクスプレス航空は2月12日以降に下地島線を運休させたり、長崎と石垣、関空の便についても減便することになっています。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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