モダンと伝統が融合した中華料理店の龍麺館

公開日 : 2017年09月30日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

ここは店に入った瞬間から、中華料理店だけど中華料理店ではない不思議な空間の店です。その店とは中環(Central)にある龍麺館(Dragon Noodle Academy)という広東料理の店です。

どこがそう感じさせるかと言えば、入口直後にカンフー、特に詠春拳の練習に使われる人間の形をした人形「木人椿」があることです。そして、右の壁を見ると長さ5メートルもの巨大なドラゴンが壁に1面にかかっています。左を見れば「涼茶」と書かれた巨大なひょうたんがあります。そして、左奥には12個の獅子舞の頭が壁に立てかけられています。入口正面はバーカウンターでお酒が飲めるようになっていて、「ここはいったいどこ?」っておもってしまうかもしれません。

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そんな感じのお店ですが、出てくる料理は、伝統的な広東料理の調理法でありながら盛り付け方などを工夫しているので、これまたモダンな料理がいくつもあります。例えば、「藍苺冬瓜(Berry Winter Melon)」(69ドル)は、見た目はすっかりブドウです。実際は冬瓜でてきていてブルーベリージャムなどで味付け。ほどよい甘酸っぱさがあり、食感は本当にブドウにそっくりなほどの柔らかさに仕上がっています。「啤焼元蹄(24 hours Ale-Braised Pork Knuckle & Rice)」(6人用、399ドル)はその名の通り24時間豚の膝肉をじっくり煮込んでご飯の上に載せた料理です。6人用と大人数で訪れた時はぜひ試してみてください。

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「藍苺冬瓜(Berry Winter Melon)」

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「啤焼元蹄(24 hours Ale-Braised Pork Knuckle & Rice)」

「京城:即焼片皮鴨(Wood-Oven 8-Week Whole Peking Duck with Pancakes)」(499ドル)は北京ダックのことですが、こちらも8時間もかけて焼き上げた手間暇がかかっています。ここは皮だけではなく肉の部分も楽しむのが特徴で、味付けするソースも北京ダックソース、ゴマペースト、擦ったサトウキビ、ニンニクの中から選びます。じっくり焼き上げているので、肉はパサパサかなとおもいきやジューシーさがあることに驚きます。

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「京城:即焼片皮鴨(Wood-Oven 8-Week Whole Peking Duck with Pancakes)」

中環という便利なところにあるので、本格中華を食べつつユニークな体験をしたい人にはピッタリの店だと思います。

★龍麺館(Dragon Noodle Academy)

住所:Shop G04, G/F, Man Yee Arcade, Man Yee Building, 68 Des Voeux Road, Central

アクセス:MTR中環(Central)駅から徒歩D2出口から徒歩5分

電話:+852 2561 6688

営業時間: 11:30~23:00

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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