無数にある"ラウンドアバウト"交差点

公開日 : 2013年02月26日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

 最近、インターネットで調べ物をしていると長野県飯田市で「ラウンドアバウト」の交差点が2013年2月から供用を開始したという記事を読みました。日本でも一部の都市で採用されているほか、北海道旭川市では「ロータリー」という名称となっています。飯田市のケースは従来の信号機を使っていた交差点から変更ということで注目を集めたようです。

 海外に住むとわかるのですがこのようなラウンドアバウト/ロータリーのような交差点は少なくなりません。用地を必要としますが、香港では深刻な交通渋滞緩和に効果があること、長らくイギリスの統治下にあったことで、特に新界(New Territories)という郊外ではこの交差点があちらこちらにあります。

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標識にもあるように環状路になっています

 日本と同じ左側通行なので、進入する際には左折します。そして、円周沿いに各行き先への道が分かれているので生きたい方向に行く際は同じく左折となります。実際には流れを害さないようにデザインされているので、90度の左折というより左斜めに曲がるという感覚です。慣れないとぐるりと1周してしまいますが、それもご愛嬌。レッスンと思えばいいでしょう。小生はなんとなく楽しくて日本でわざわざ1周したこともあります(苦笑)...。

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尖沙咀(Tsim Sha Tsui)方面なら左に、別なら右カーブに沿って走ります

 香港のような土地が狭い街になりますとラウンドアバウトも進化といいますか、柔軟性の富んだ構造となります。環状路の一部は建物の下にあったり、一部の道には左折しても抜けられないようになっています。どういうことかといいますと、その部分は進入路に角度がつけてあり、もし強引に左に抜けようとすると100度以上の左折になるように設計。実質、左折を難しくさせるほか、その進入路は一方通行なので左折をしようものなら正面衝突となりますので、誰もしません。

 とにかく、信号待ちがないのでスムーズで渋滞解消および時間短縮につながり、アイドリング時間も短いので二酸化炭素も少ない。日本も香港のようになるのでしょうか?

003 roundabout.JPG

グレーの車の通過を待つ白の車

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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