鉄の女に遭遇!

公開日 : 2007年11月01日
最終更新 :

お昼を買いに普通に道を歩いていると、何やら前方から人だかりがこっちへ移動してくる。

人垣がぱっと割れて中からでてきたのは・・・。

DSCN3503.JPG

「香港の良心」と喩えられ、市民から絶大な人気を誇る元・行政長官の陳方安生(アンソン・チャン)さん。

いやーびっくり。

きれいで華やかで、そして何より驚いたのはすごく小柄!(150センチくらいしかないように見えた)

香港が中国に返還される直前、中国人しかも女性でナンバー2の行政長官にまで上りつめた、凄腕の行政官。返還後も今度は政務官として初代の行政長官を支え辣腕を振るった鉄の女!

なんか私に向って歩いてきます。後ろにはカメラマンの大群。

まさか・・・私に話しかけるつもりでしょうか?!

満面の笑みを浮かべて右手を差し伸べてくるアンソン・チャン。

差し出された手を・・・がっつりと・・・堅く握り合った!

ええ、私の隣に立っていた人と。

「投票にはちゃんと行ってね!」といいのこして、またカメラマンの大群をひきつれて

去って行きました。そういえば11月は立法会(香港の議会)補欠選挙があります。一旦は定年退職した彼女も民主派の候補者としてまた政界に復帰するんですね。それだけ人望があるということでしょう。

そういえば香港の選挙は日本のと全然雰囲気が違います。

まず

●公約が狭い地域限定・地元密着型で実現可能な規模(損傷の激しい陸橋を修理する、とか)

●選挙カーはない

●候補者の名前は連呼しない(自分の主張はしゃべっているが、ハンドマイクで小さな声)

●候補者は基本ひとりで活動、いてもビラ配りひとりかふたり

●選挙区が狭く(マンション群2つとか)しょっちゅう顔を見るから、距離感が近く感じて相談事がしやすい

●その場で誰かが質問してもすぐに回答してくれる

外国人で労働ビザ所持で選挙権のない私は「がんばれ!うちの地域の議員たち!」と心の中で精一杯のエールを送りました。

2年越しで駅からうちの家まできれいな遊歩道と公園作ってくれたし。(現在周辺住民の憩いの場)

雨が降っても濡れないように、駅までの道に屋根つけてくれたし。

どっかの歩道橋も修理したらしいし。

全部住民のリクエストだったんですって。

目に見える政治っていいですね。わかりやすくて。

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