富士山溶岩洞窟~青木ヶ原樹海に囲まれた天然記念物「富岳風穴」

公開日 : 2021年05月01日
最終更新 :
筆者 : 水月
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こんにちは~北杜・山梨特派員の水月です。

いよいよ大型連休に突入しましたが、いかがお過ごしでしょうか。

以前訪ねた山梨県南都留郡富士河口湖町の「富岳風穴」を紹介します。富士山にある溶岩の洞窟です。

はるか昔1200年以上前に、流れ出た溶岩流の上部が内部より先に冷えて固まり、下部の溶岩流はそのまま流れ続けたため隙間ができて、そのまま固まった天然の洞窟なんですよ。

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青木ヶ原樹海のなかの遊歩道を歩いて3分ほどで、受付に着きました。

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入場料は、大人350円、小人200円。

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少し歩くと入口に着きました。急な階段を降りて、風穴のなかに入ります。振り返ると、こんな感じ。

おー、涼しい! 洞窟のなかは一年を通して平均気温3℃だそうです。

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天井の低いところは屈みながら歩いて5分も経たないうちにフォトジェニックな光景が!

青く広る氷柱が幻想的ですね。脇に詰まれた氷の塊は、むかし天然氷をブロック状に切り出し積み上げて天然冷蔵庫として使用していた文化を再現したものなのだそうです。この氷、夏でも解けないんですよ。

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さらに進んでみましょう。天井が低いところは、頭をぶつけないように気をつけながら歩きました。

洞窟の長さは201mで、見学所要時間15分とされています。天井がいちばん高いところは8.7mあるそうです。

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溶岩が溶けて池となっていたところが冷えて、そのままの形に固まった「溶岩池」などを見ながら先に進むと「天然冷蔵庫」と書かれた小屋がありました。ここは昭和30年頃まで実際に使われていた繭(まゆ)や種子の貯蔵庫で、繭玉の成長を抑えたり、質のいい種子を保存して芽吹きをよくするために冷蔵貯蔵していたといいます。

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その先の突き当たりには、光り苔の群生地がありました。岩壁で青白く光る珪酸華(けいさんか)というこの苔、広範囲に銀色の反射を見せるところがとても珍しいそうです。

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美しいですね。

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あっという間の散策でした。

横長型のこの洞窟は、子供や年配の方でも歩きやすいと評判だそうですよ。

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駐車場のまえには、森の駅「風穴」があり、山梨県、静岡県の土産物が揃っていました。フードコーナーでは、静岡名物「富士宮やきそば」や山梨名物「吉田のうどん」なども食べられます。

とうもろこしソフト(360円)も人気です。まろやかな風味で、うん。とうもろこしの味がする!

青木ヶ原樹海と富岳風穴の短い散策でしたが、涼しさに、氷の美しさにリフレッシュしました。

皆さんも、新型コロナウイルス対策を万全にして、どうぞ楽しい連休をお過ごしください。

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■富岳風穴

・住所: 〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1

・電話: 0555-85-2300

筆者

山梨特派員

水月

2000年に山梨県北巨摩郡明野村(現 北杜市明野町)に移住。田舎暮らしを始めました。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。

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