今年のフィンランド独立記念日の様子は?

公開日 : 2019年12月08日
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昨日はフィンランドの102回目の独立記念日でした。

ストックマンは閉店だったので、近所のシティーマーケットに食料品を買いだしに行ったところ、思いがけず新鮮な魚がフルで揃っており、びっくり。年に数回あるかないかというくらい魚屋の気合を感じることができる品揃えに、いつもこれくらいは揃っていればいいのに・・・と思いました。

魚の種類も新鮮さも限られるフィンランド生活においては、この機会は貴重。こういう時にたくさん買い込み冷凍しておかないといけません。

新鮮な魚も手に入ったことだし、夜は簡単な手巻き寿司にしました。

白身魚のシーカは、生で買い酢でしめたりもしますが、今回は、塩じめしたものが新鮮だったのでそれを購入。いくらとスカーゲン(海老マヨ)、アボカドやきゅうりと、卵焼きを手巻きにしました。とてもおいしかったです。和食が大好きな家族も喜んでくれてすぐに完売。いつも無くなるのは一瞬です。

昼は、恒例の軍事パレードの様子がTV中継されました。今年はタンペレにて開催され、多くの市民が見守りました。

夜は、大統領宮殿でのレセプションパーティー(Linnan Juhlat)です。

今年のパーティーのテーマは、「Information and social conversation」でした。

全国民がテレビ中継でこの様子を見ながらお祝いします。大統領夫妻と招待客(元軍人、著名人やスポーツ選手、一般人、政治家、大使館関係者など)の2時間15分に渡る、長い握手会のあと、ディナー、元軍人と大統領夫妻が会話、歌、音楽、ダンスパーティーと夜中の0時過ぎまで 中継が続きます。また、招待客のドレスにも注目が集まります。どのドレスが一番素敵だったか、国民によるオンライン投票もあり、今年は大統領夫人のイェンニ・ハウキオ氏が一位に選ばれました。

今年の招待客の中には、マリメッコ社の社長ティーナや、イラストレーターのマッティ・ピックヤムサも出ていました。一般人からはアフリカからの難民の夫妻も招待されていました。

このレセプションパーティーを通して毎年感じることは、「フィンランドはやはり良い国だなあ」ということです。

パーティーはひと言でいえば、「多様性」。見た目、ハンディキャップ、ジェンダー、人種、個性、すべての人は異なりその違いを受け入れ尊重する。というフィンランド社会の自由度の高さと寛容さがすべてあらわれています。それぞれの分野で活躍する人たちの生き生きとした表情がとても印象的でした。そして、フィンランド人は自分たちの国に誇りを持ち愛国心が強いとこの日は改めて感じる日でもあります。

「フィンランドっていい国だね。」と自国のことを自分たちで褒め称える国民は、隣で見ていて素敵なだあと思います。

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フィンランド人にとって12月6日は特別な日。またこの1年も平和が続きますように。

All Photos & Text: Yuko Räsänen

筆者

フィンランド特派員

ラサネン優子

2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。ヘルシンキのトレンド・レストラン・デザイン情報など、フィンランドの魅力をたっぷりとお届けいたします。

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