暑い日も元気に！春・夏のハノイの気候と服装＆注意事項
3月、晴れた日はジリッと暑く、気温が25度に近い暑い日も増えてきました。それでも朝晩や、曇り空の日は肌寒く、うっかり半袖で外出をすると風邪を引きかねない気候。ハノイの一年の中では、ほどよく涼しい、大変過ごし易い季節ですが、油断は大敵です。本日は、これから暑くなる季節に向け、旅行で気になるハノイの春夏の服装と注意事項をお伝えします。
▲ 3月中旬、半袖も長袖もOKな季節。さらりとしたコットン素材が快適です。
四季があるハノイ、春は気温の変化に、夏は猛暑と暴風雨に注意を
南北に長く連なるベトナムは、南部と北部では季節が異なります。雨季・乾季に分かれ、概ね暑い気候が続く南部と違い、北部ハノイには四季があります。その中で3月～4月は春とされ、気温20℃～25℃ほどの爽やかな日が続きます。雨も少なく、たまに小雨が降る程度。観光に大変気持ちの良いシーズンです。しかし日や時間によって温度が読みにくいのが難点です。5月から8月は高温多湿、突然の暴風雨などが発生する厳しい季節となります。
3月～4月の服装や便利アイテム
この季節に注意するべき点は「気温差」です。概ね快適な気持ちの良い季節ですが、晴れた日は夏日の暑さになることもあります。一方、朝晩や曇天の日は思いのほか冷えるため、温度差に対応できる服装が必要です。日本から来ると温かく感じられるハノイの春ですが、油断せず、カーディガンなど長袖のはおりものを携帯するのがよいでしょう。
■おススメの服装
半袖Tシャツ＋カーディガン
スニーカー（つま先のある靴でも、暑さを感じずに歩けると思います）
軽いスカーフ
※ウール製品は必要ないと思います。コットンなど日本の春・夏物を組み合わせるのがベストです
■おススメのアイテム
日焼け止め
フード付きの軽いアウター（小雨が急に降り始める時に便利）
葛根湯・風邪薬（温度差による軽い風邪であれば日本の市販薬も有効です）
高性能マスク（PM2.5対応など、公害対策に）
5月～6月の服装や便利アイテム
5月以降は気温が上がり真夏日の暑さに。気温30度を超える日が多くなるので、観光や散策は無理のないスケジュールを組み、しっかり休憩を取りながらの観光をおすすめします。湿度も高くなりますので脱水に注意を。水分補給を忘れずに。熱中症になりやすい季節ですので早めの対処が必要です。また、雨が多くなり、嵐が起こることもあります。ハノイの嵐は強烈な突風と豪雨を伴います。頭上の落下物によるケガや、街路樹の倒木も懸念されます。雲行きが怪しくなったら即座に観光を休止し、建物内に避難を。
■おススメの服装
夏服
スニーカー
サンダル（足首までベルトがあるしっかりとしたもの、ヒールのないものが安全です）
UV加工の夏用カーディガン
※エアコンで身体が急激に冷えない様、夏用カーディガンがあると便利です
■おススメのアイテム
晴雨兼用傘
日焼け止め
サングラス
虫よけスプレー（毎年デング熱被害が報告されています）
高性能マスク（PM2.5対応など、公害対策に）
イオン飲料
塩飴など熱中症対策アイテム
タオル（汗、雨を拭くためのもの）
7月～8月の服装や便利アイテム
気温は引き続き高温日が続き、雨量はピークとなる厳しい季節となります。暑さによる疲れ、寝不足、熱中症、嵐による悪天候など、引き続き注意が必要です。できるかぎりインターネットなどで事前に天気を調べ、悪天候が予想される日は外出を控えるのが賢明でしょう。
■おススメの服装
■おススメのアイテム
5月、6月と同様
▲ 3月下旬、優しい風が吹く日和にお寺の猫もスヤスヤ
5月以降はGWや夏休みなど、ロングホリデーでベトナム旅行を検討していらっしゃる方も多いと思います。「なのに、キビシイ季節でがっかり」と、どうか落胆なさらずに。晴れた日は明るい青空、緑鮮やかな街路樹、真っ赤に咲く火炎樹の花など、夏しか見られないハノイの風景を堪能できることでしょう。6月、7月には満開になるタイ湖のハス池など、シーズナルな見どころも満載です！ビールも氷を浮かべて飲み、チェーなど冷たいデザートも美味しい季節です。また、カフェ文化が盛んなハノイですので、ぜひカフェ巡りやグルメ中心の旅でゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょうか。国立博物館、美術館など、博物館巡りも安全＆快適です。（国立系博物館は昼休み中は閉館もあり。開館時間に注意）
まだしばらくは心地よい気候が続きますが、各シーズンの天候に注意をしながらも、楽しくハノイを満喫してください。
皆さまの旅が、特別な思い出に満ちた素晴らしいものになりますように！
Photos & writing by Midori Nakagawa
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