ベトナムの旧正月テト目前!旅行者のためのハノイ・テト基本情報

公開日 : 2018年02月01日
最終更新 :
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旧暦で新年を祝うベトナムでは、「テト」と呼ばれるお正月が間もなくやって来ます。テトを迎える準備が徐々に始まり、ハノイの街も少しづつ華やかさを増して来ました。そんなハノイから、本日はベトナムの旧正月テトについてお伝えします。

ベトナムのテトとは?

ベトナムではお正月をテト(Tết)と呼び、一年で最も大切な行事として盛大に祝います。中国、台湾と同様に旧暦で祝うため、元旦が固定日ではなく、毎年変わるのが特徴です。テトが近づくと、徐々に町はその準備で華やぎを増しますが、元旦一週間前のオンタオの日は「かまど(台所)の神様・オンタオを祭る日」とされ、この日からテトの準備が本格的に始まると言われています。

2018年のテトはいつ?

2018年のテト休暇は、旧暦大晦日の1日前2月14日(木)から2月20日(火)とされ、元旦は2月16日(金)です。この期間は政府が定めた正式な休暇期間となります。

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(画像提供:iStock )

旅行者のためのテト情報

市内主要5か所で新年を祝う打ち上げ花火開催

大晦日の夜、ハノイ市内大小合わせた約30カ所で花火の打ち上げが予定されています。ホアンキエム湖(Hồ Hoàn Kiếm)、トンニャット公園(Công viên Thống Nhất)、ラックロンクアン公園 (Lạc Long quân)、 ヴァンクアン湖(Hồ Văn Quán) 、ミーディンスタジアム(Sân vận động Quốc gia Mỹ Đình)の5カ所は主要会場となり、にぎわいが予想されます。(打ち上げは午前0:00より15分ほどの予定)

日本の豪華な花火とは比較ができませんが、ベトナムの新年を祝うにふさわしでいイベントです。近くに宿泊されている方は、ぜひ出かけてみてはいかでしょうか。

※テト休暇中はタクシーの不足により、往路・帰路の移動の確保が難しい可能性があります。夜中でもあるので、宿泊先から徒歩圏内でのイベントを、安全に楽しむことをお勧めします。

ラグジュアリーホテルで過ごすカウントダウンパーティーも

ハノイ市内にある五つ星ホテルPan Pacific Hanoiでは、2月15日(木)大晦日の夜9:00から、見晴らしの良いルーフトップにあるバー「The Summit」にて、花火を眺めながらのカウントダウンパーティを予定しています。また、2月16日元旦から18日まで「Ming Restaurant」において「TET all you ca eat dim sum」と題した、飲茶を愉しむ新年のランチやディナーの企画もあるようです。ご興味がある方はぜひ問い合わせてみては。

※事前予約が好ましい

Pan Pacific Hanoi

https://luxuryhotelawards.com/hotel/pan-pacific-hanoi/

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テト期間中の注意点

テトはベトナム最大のホリデー期間

日本や欧米に比べ、年間の祝日や長期休暇が極めて少ないベトナムでは、およそ一週間の休暇が取れるテトは、年最大の休暇であり、国民にとって特別な期間になります。多くの人が帰省をするなど都市部では人が少なくなるため、レストランやお店を含む、観光客にとって施設が休みとなる可能性があります。また、タクシー、観光ガイドなどの働き手不足、料金の高騰などが考えられますのでご注意ください。

※ハノイだけでなく、中部のダナン、ホイアン、北部のサパなど、各主要観光地もガイド不足になると聞いています。テト期間中のベトナム旅行は各地で注意が必要です。

追加情報:

ホーチミン廟 元旦オープン→混雑が予想されます

世界遺産タンロン城遺跡 2月14日~16日はお休み 2月17日以降はオープン

※直接窓口のスタッフから得た情報による

神社、お寺などは参拝客も訪れるので無休と思われます。また、ホアンキエム湖や公園など、テト中でも見どころはありますので、ゆっくりと散策が楽しめるのではないでしょうか。

ベトナム国内移動のための交通の混乱に注意

この時期のベトナム国内移動もご注意を。帰省や旅行に出かける人々による交通渋滞ほか、電車、遠距離バス、飛行機など、各公共交通機関の満席、または値段の高騰が考えられます。宿泊施設の確保も難しくなるため、旅の計画は「早め&計画的に」を心がけてください。

このように通常期と違い、テト期間中は効率のよい観光は難しいものと思われます。であれば、この時期ならではの街の空気を味わい、近くにお寺や公園があれば参拝、散策をするなど、市民と共にのんびりとお正月を愉しむ旅が素敵ではないかと思います。アオザイを着て出かける人々など、いつもと違った風景に出会えるかもしれません。

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旧正月を迎える風物詩溢れる街風景がおすすめ

テト前までの2週間ほどは、その準備が始まり街が賑わう時期です。"今だけ"の風景が見られるのも、この時期の醍醐味でしょう。観光を楽しみつつ、街にあふれるテト準備風景を探してみてください。

花で彩られるベトナムのお正月

ホーチミンではホアマイという黄色い花で正月を祝うそうですが、ハノイでは「桃の花」と「金柑の木」が正月を彩る植物として欠かせません。クアンアン花市場、ニャッタンの桃の木農園、タイ湖そばの金柑農園など、旧正月のための花木の販売所がにぎわい始め、ハノイ市内には自転車やオートバイ、トラックなどに、これらの大きな鉢植えを載せて走る風景や、桃の枝を積んだ花売りの姿も見られます。家々の玄関先には、黄金色に実った金柑の鉢植えが飾られ、正月らしい風景を見ることができます。

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旧市街ハンマー通りの正月準備のマーケット

正月準備でもっとも賑わうのは、旧市街ハンマー通りです。新年に必要な祭事用品や、家を彩る色鮮やかな装飾品などが所せましと通りに並び、旧正月のムードも満点にお買い物や散策が楽しめます。

※ 2月15日まで

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本日はベトナム旧正月、テトの基本情報をお伝えしました。これから日々テトに向けて、ハノイの街風景を当ブログでご紹介して行けたらと思っています。どうぞお楽しみに。

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Photos & writing © Midori Nakagawa

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