サパの旅 極彩色な日曜日バックハー・サンデーマーケット

公開日 : 2017年12月14日
最終更新 :
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「サパ旅行記」最終日はベトナム北部の小さな町、バックハーのサンデーマーケットをお伝えします。それは極彩色に染まる、心躍るようなカラフルなマーケットでした。

バックハーサンデーマーケットとは

サパの街からラオカイを経由し北東へ車で約2時間半、バックハー(Bac Ha)の町で開かれる青空マーケットです。毎週日曜日の朝、近隣に住む山岳少数民族の人々が集まり、生鮮品や生活雑貨、家畜などローカルの人たちの必需品ほか、手作りの工芸品を販売。観光客も数多く訪れにぎわいます。

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マーケット会場は広く、町の広場を中心に丘の上まで店や市が賑やかに並びます。果物や野菜、精肉、酒、植木、工具、農耕器具、鶏、子犬、普段着の洋服、鍋が並ぶフードコート、そして丘の上では「牛市」も開かれる、地元の人には"なんでもそろう"市場です。通り沿いにはレストランもあり、食事も困りません。

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▲広場にて。民族衣装で植物を売る女性たち

店開きの様子は"物々交換"を彷彿させる素朴なもの

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▲村で採れたフルーツや野菜が並びます

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▲アヒルやニワトリなどもマーケットに

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▲ペットの子犬も人気です

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▲丘の上では牛がドナドナっといっぱい

迫力満点の「牛市」

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▲精肉コーナーでは男性たちが真剣に商い中

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▲ローカル屋台の食べ物も揚げ物なら比較的安心

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▲少数民族の女の子たち

民族衣装の襟飾りをつけて市場へ

ベトナム北部少数民族のハンドクラフト

自生する草を用いて染めた布に、緻密な刺繍が隙間なく施された衣類や小物、細かなヒダが美しいプリーツスカート、布を細く幾重にも重ね縫い込んで作られるカラフルで丈夫な上着など、少数民族のハンドクラフトは多様で高い技術を駆使して作られているのが特徴です。これらの技術の集大成のような民族衣装は美しく、目が醒めるような色使いも見事です。

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▲極彩色が美しい、花モン族の民族衣装

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▲ブルーが眩しい

幾重にも重ねられた布が織りなす美しさ

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▲柄はプリントではありません

細かなプリーツに刺繍がビッシリ!

ゆっくり買い物が楽しめるクラフトマーケット

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観光客には伝統の技術を用いて作られたバッグやポーチなど、日常使いにもよい製品が販売されています。バックハー・マーケットはクラフトコーナーも広く、種類も量も豊富です。よく整頓されており品物選びも快適です。

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▲バケツ型の大きなバッグ

伝統柄がパッチワーク状に施され鮮やか

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▲厚みのある手刺繍が見事な帽子

少数民族の人々の収入や生活格差が問題になっているベトナム。高い技術と卓越したセンスが活かされた伝統のハンドクラフトを、適正な価格で流通させ、作り手の生活向上を支援する団体もあります。しかし、町で物売りをする子供の多さを見るほどに、その現実は未だ厳しい状況にあると感じます。

山の中の小さな村々で作られた製品の美しさ、精密さを手に取れば、驚きと共に心打たれるものがあります。バックハー・マーケットは、そこで暮らす人々を知り、その製品の美しさを実感しやすい素晴らしい機会のひとつだと思いますので、ぜひいつか訪れていただけたらと思います。

バックハーへのアクセス

サパからラオカイ経由で2時間半ほど。路線バスはサパからラオカイへ行き、ラオカイからバックハーへ。しかし運行が安定しないこともあるようなので、サパからのツアー利用が便利だと思います。その場合は宿泊先のホテルや、サパ市街のツーリストに相談を。または、週末発ハノイからのサパ観光とセットになったツアーもあるので旅行会社に相談を。マーケットは日曜の朝のみの開催なのでご注意ください。

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4日間に渡り「サパ旅行記」にお付き合いくださりありがとうございました。海に山に街に、多彩な魅力を秘め発展を続けるベトナム、これからも印象に残った旅の風景を皆さまにお届けできたらと思います。

素敵な一日をお過ごしください。

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Photos & writing © Midori Nakagawa

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