ラフスケッチ Hanoi #6 ぐっすりとハノイ

公開日 : 2017年11月10日
最終更新 :
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あまりにも彼らがまぶしくて見とれてしまいました。

ハノイの11月、

朝の薄暗い空がみるみる明るくなり

陽射しに溢れる午後、

汗ばむことのない乾いた空気が

肌にひりっとするのもうれしく

見上げれば雨が降り続いた10月が嘘のように美しい空。

なのに気が重くなり、

キツイ言葉しか投げられなくなってしまった日、

思い切って外に出かければこの風景。

思わず体中のチカラが抜けてしまいました。

それはホアンキエム湖のほとり。

輝く水面に悠々と育つ亜熱帯の大木、

その木を上手に寝床にして

男の子たちがぐっすりと昼寝中。

都会にこの風景は、

いくらのどかなハノイでも思わず立ち止まる、

そこだけがまるで別世界でした。

灼熱の夏、

器用にバイクの上で落ちることなく昼寝をする人たちを見ました。

お客が来ないシクロの運転手さんたちが木陰で眠る姿も見ました。

「こんなに暑いのだから昼寝でもせねば参ってしまう」

そう思いながら通り過ぎたけれど、

11月、街がすっかり涼しくなったのに、

昼寝はさらに質深く極まって行く模様。

歩行者の視線も気にせず、

堂々と木を我が物にした大胆な昼寝の図、

心と体に正直ですね、ハノイ。

リラックス、リラックス。

さあ、リラックス。

そう唱えて自分を収めようとする私に

リラックスは永遠に来ない気がしました。

そこに涼しい水辺と木があるから眠る。

リラックスより欲しいもの。

それは、

秋の日のハノイの "ぐっすり" かもしれません。

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ねこもぐっすり。

ランチタイムが終わったローカル食堂にて。

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Photos & writing © Midori Nakagawa

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