ハノイオペラ座界隈で、出会った小さなヌードル屋さん。
ある雨の日に、ふらりとオペラ座界隈を歩いていると、裏通りに、なにか不思議な空気を持つ可愛らしいお店が目に留まりました。
道に面して、なぜカウンター？
一体、何屋さん？
カフェか何かのようでありながら横並び、外に剥きだしのカウンターはくすんでシックなブルーにペイントされ、赤い椅子、その佇まいがなんだか洒落て愛らしく、思わずのぞき込まずにいられませんでした。
その日は、少しシャイで優しい笑顔の若者がお店に立っていました。
小さなメニューをさっと渡され中を見ると、
なんとびっくり！ラーメンが。
Ramen
Shio, Miso, Shoyu
・・・と書かれた文字が愛らしく、
お隣に並ぶ人たちが食べている物を見ると、
オシャレなドンブリがずらり。
皆さん、ラーメンを食べていました。
ハノイでもラーメンが人気だなんて、
なんだかうれしくなってしまいます。
でも私はバインミーを注文しました。
バインミーは日本でも最近人気の、
フランスパン（バゲット）にパテや野菜を挟んだベトナムのサンドイッチです。
店内に下げられたかごバッグの中に
無造作に放り込まて壁にかけられたバゲット、
その風情があまりに洒落ているのが気になり
また、正直ハノイでは美味しいバインミーにまだ出会っていなかったので、
"もしかしたら"
そんな出会いに賭けて注文をすることにしました。
バインミーは、
日本ではパテ入りが有名なようですが、
実際はバゲットのサンドイッチ全般をバインミーと呼び、
具もシンプルからゴージャスまで様々。
この店のバインミーは3種類。
卵のバインミー
シナモンとバターのバインミー
そして、豚の角煮入りバインミー。
お腹がぺこぺこでしたので、
一番ボリューミーな豚の角煮入りバインミーを注文しました。
するとこれが‼
細めのバゲットを軽くトーストして見事にサクサク！
中にはあっさりと味付けされた柔らかな豚の角煮、
そして、フレッシュな細切りのニンジンやパクチーがふんだん入り、
仕上げにスウィートチリソースで味付けされていました。
美味しいものを食べれば思わず笑顔。
うれしい気持ちを表すのに言葉はいりません。
豚の角煮のバインミー
50000VND（約250円）
いっしょに注文したベトナムコーヒーも美味しかったです。
ベトナムコーヒー独特の甘いコンデンスミルクがグラスの底に入っており、
よくかきまぜて飲むと、蒸し暑い雨のハノイの一日のいい栄養補給になります。
それは、まるでフランス・パリにでもいるような、
カジュアルなのにアートなセンスを感じるお店、
器やグラスもきれい。
そんなお店を仕切る若者の繊細な感性が生きていると思いました。
ベトナムコーヒー
30000VND（約150円）
もう食べ終わったので店を出るべきでしたが、
"当店一番おススメ
エビとポークのヌードルがイチオシ！"
そう書かれたボードを見て気持ちがぐらりと揺れました。
そこで、
ドラマ「孤独のグルメ」に負けず、追加注文！
登場したのは盛りだくさんに具の入った汁なしのヌードルです。
茹でたエビ、豚肉、そしてレバー、
レタスに生もやしが入り、
仕上げにクラッシュピーナッツがかかっています。
そのソースの味は、
甘みがあって、酸味もあって、ほんのり辛味もあって、
絶対にどこかで食べた味・・・・。
タイ料理のパッタイのソース？
まさしくその味。
甘辛アジアテイストのソースが細めのライス麺によく合います。
ニラに似た野菜の小さなスープが付いて
70,000VDN（約350円）でした。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。
2階の室内席は10席ほど、
小さな可愛らしいお店です。
MOTO-SAN
お店のカードも手作り風でいい感じです。
SAPPOROビール（50000VND 約250円）
SAKEも置いております。
MOTO-SAN
なかなか日本びいきです。（お店の名前もね！）
近隣のOLさんたちが入れ代わり立ち代わり入る、
ちょっとお洒落なハノイアンに人気のよう。
オペラ座界隈は東京では銀座というイメージでしょうか。
ショッピングやカフェがてら、
軽いランチをご希望の際は訪れてみてくださいね。
新しい店が生まれては変わる、
そんなハノイで若者が自分の感性で切り盛りするお店も増えてきているように感じられます。
ヨーロッパ、アジア、日本、ベトナム、
ハノイにお越しの際は、
様々な要素を巧みに取り込んだコスモポリス、
ハノイの"今"も、是非ご堪能ください。
それではまた来週。
すてきな一週間をお過ごしください。
★Information★
Moto-San
Address:
4 Ly Dao Thanh, Hanoi ＊地図に表示
Service:
英語メニュー有
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