ビッグベンとあわせて見たい!"Little Ben"
こんにちは。ご無沙汰してしいまいました。最近のギルフォードは、まだ最高気温も10℃前後となかなか暖かくならない日々ですが、水仙などの花が咲き、春に彩られてきたのを感じます。そんな今日書くのは、 "Little Ben" について。
ビッグベンのほうは有名ですよね。ロンドンのシンボルとして知られ、工事で姿が見えなくなるというニュースに衝撃を受けた方も多いかと思います。しかしこのビッグベンから徒歩15分ほど、ヴィクトリア駅の近くに"Little Ben"として親しまれている時計が立っています。ビッグベンよりはるかに小さなものですが、時計を4面に見せるゴシック調のその時計塔は、ビッグベンを彷彿とさせるもの。そんなLittle Benのことを今日はご紹介していきたいと思います。
◆Little Benの歴史◆
Little Benが最初に作られたのは1892年のことだったそうです。道路拡張の影響で1964年に撤去されますが、1981年にフランスのエルフ・アキテーヌ会社からの資金、£30,000を助けに、「フランスとイギリスの友好関係の証」という刻字と共に、再び姿を見せるようになったと言います。2012年にまた道路工事の関係で取り除かれてしまいますが、2016年に再度戻ってきました。
◆イギリスとフランスの友好の証として◆
"as a gesture of Franco-British friendship" という文字の並ぶLittle Benの台座。その文字の下には「Little Ben's Apology for Summer Time」に続けて、興味深い2行句が書かれています。
My hands you may retard or may advance
My heart beats true for England as for France
このLittle Benは、2012年に一時撤去される前、1年中イギリスのサマータイムを表示していたそうです。つまり、世界協定時+1となっていたということ。これにより、夏(サマータイム期間)はイギリスの時間を、冬(サマータイムではない期間)はフランスの時間を表していたと言います。
しかし2016年に戻ってきてからは、他のイギリスの時計と同じように、正しくイギリスの時間を表すようになっているみたいです。
◆セーシェルにある、Little Benのレプリカ◆
そしてなんと、このLittle Benのレプリカがセーシェルの首都ヴィクトリアにあるそうです。1903年に作られたものだそうで、銀色をしています。イギリスとセーシェルの歴史的な繋がりを表しているのですね。
◆まとめ◆
以上、Little Benでした! 素敵な時計塔なので、近くにお立ち寄りの際はぜひ探してみてくださいね。特にビッグベンが工事中であるいま、Little Benに注目して見るのも良いかもしれません。
◆参考文献◆
The Independent "Minor British Institutions: Little Ben"
Seychelles News Agency "5 monuments in the capital Victoria marking the Seychelles' history"
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