堂々たる佇まい、ウェリントン・アーチ/イングリッシュ・ヘリテッジを巡る③

公開日 : 2017年07月01日
最終更新 :

こんにちは! ギルフォード特派員の吉村です。

今回は、イングリッシュ・ヘリテッジのなかの、ロンドンにあるウェリントン・アーチについて。

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ロンドン中心部、前回紹介したアプスリーハウスのすぐ隣、広場にどん、と立っています。アーチの下を行き交う人の姿。大きなアーチはくぐるだけでもわくわくしたりするものですが、ウェリントン・アーチは上にのぼれたりもするんですよ!

今回はそんな、ウェリントン・アーチのことを書いていきたいと思います。

◆歴史◆

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まず歴史を、「イングリッシュ・ヘリテッジ Wellington Arch History」のページをもとに書いていきますと、

19世紀前半、「大英帝国」の首都としてふさわしい都市にしよう、という都市改良の空気がロンドンに流れていたそうです。当時は、対ナポレオン戦争(1799~1815頃)などのあった時代。帝国としての立場を誇示するのに、美しい装飾や建築物が必要だったのだといいます。

「ウェリントン・アーチ」とこんにち呼ばれているアーチが最初にできたのも、このときだったそう。1825年から1827年にかけて建てられたゲート、当初はグリーン・パークの入り口、すなわち、バッキンガム宮殿の外側の入り口ゲートとして作られたそうです。

それから幾年か時が流れ、1830年代。イギリスの当時のヒーローであったネルソンとウェリントンを記念するメモリアルを作ろう、と委員会が結成されたそうです。トラファルガー広場にあるネルソン記念柱は有名ですね。これは、その委員会で決定されたものだそうです。対してウェリントンのほうは、グリーン・パークの入り口にあるアーチの上にウェリントンの像を置こう、ということになった模様。これは、当時ウェリントン公のロンドンでの屋敷・アプスリーハウスが、このアーチのちょうど対角線上にあったからだと言います。

いま、アーチの場所は当初の場所より少しだけ動いていて、上に乗っている像も、ウェリントン公のものから変わっていますが、いまでもそのアーチは「ウェリントン・アーチ」として親しまれています。

◆ウェリントン・アーチの上に行こう!◆

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いっけん広場にどーんと立っているだけのアーチに見えるこのアーチですが、じつは上にのぼることができ、また、途中、なかには展示スペースもあったりします。

入り口は、アーチの下をくぐるときの、横側。小さくドアが開いていて、私がこの前行ったときには、係のひとが立っていました。荷物をチェックされてから、ドアのなか、受付へ。会計を済ませるのと一緒に、今度は身体検査をされました。なんとなく空港を思い出すような警戒態勢。各国で相次ぐテロへの対策でしょうか。

上へは、階段のほかエレベーターもあり。そこまでの高さでもないので、疲れていなければ階段を上るのもありかもしれません。

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途中にある展示室。アーチのなかにこんなスペースがあったのか! と少しびっくりします。

さらに階段を上ると、展望台へ。アーチの正面のほうからは、ハイド・パーク・コーナーが見渡せます。

写真は、曇りでちょっとぱっとしないかもしれませんが、それでも気持ちの良い場所でした。......じつは、私がウェリントン・アーチを訪れたこの日、最初は晴れていたのですが(最初の写真)、アプスリーハウスを見学している間に、いつの間にか曇天になっていて...やっぱりイギリスの天気は変わりやすいです。

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写真右手のアーチの先がハイド・パークになっています。ついでにグリーン・パークはおおまかに、写真の後方になります。

今度は後ろ側、さきほどとは反対側にある展望台へ。この道を行くとバッキンガム宮殿のほうへと出ます。それから、奥のほうに見えるのは、有名な「ロンドン・アイ」と、イギリスで最も高いビル「ザ・シャード」。ちょうど重なって見えますね! ちょっと贅沢な感じです。

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左を見ると、アプスリーハウスが見えます。

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以上、ウェリントン・アーチでした! ロンドンの中心部にあるので、ご旅行の際は、ぜひ訪れてみてくださいね。

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ウェリントン・アーチ情報(2017-2018)

【開館日】

基本、月~日まで全日。

12月24日~26日は閉館となっています。

【開館時間】

4月1日~9月30日:11:00-18:00

10月1日~10月29日:10:00-17:00

10月30日~3月29日:10:00-16:00

【入館料】

大人:£5

子供(5-15):£3

学生・シニア:£4.5

家族(大人2、子供3)£13

【場所】

Apsley Way, Hyde Park Corner, London, W1J 7JZ

*上記の情報はぜひ公式サイトのほうでもご確認ください。

【公式サイト】

(イングリッシュ・ヘリテッジ内の「Wellington Arch」のページ)

【記載内容について】

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