レトロなロンドンバス「ルートマスター(Routemaster)」に乗ってみよう!【ロンドン】
こんにちは、ギルフォード特派員の吉村です。
先日ロンドンにいったときに、「ルートマスター」に乗る機会がありました!
ルートマスターは、昔の型のロンドンバス。いまはもう引退してしまい殆ど目にすることはありませんが、それでも一部の路線で見かけることがあります。
折角なので今日はルートマスターについて書いてみたいと思います。
◆ルートマスターとは?◆
ロンドン交通局(Transport for London)によると、ルートマスターの開発が始まったのはいまから60年以上も前、1950年代のことでした。1959年から本格的な生産が始まり、1968年に生産を終えるまでに、2760台ものルートマスターがロンドン交通のために製造されたといいます。最終的に2005年に引退を迎えたものの、そのあまりの人気により、車体の改装とエンジンの交換を経て、路線番号15の一部の車両として採用されることになりました。
そんなルートマスターですが、最大の特徴は、その乗り入れ口です。他のロンドンバスでは車体の前方、または前方と中央といった感じに、前方ドアはほぼ基本となっていますが、ルートマスターの乗り入れ口は後方のみとなっています。それからやっぱりポイントなのが、その乗り入れ口にドアが無いこと。
ドアは無いので、このまま、開いた状態のまま走っています。
余談ですが、映画ハリー・ポッター、アズカバンの囚人に出てくる魔法バスも(魔法バスは3階建てになっていますが、)このルートマスターの形をしていましたね。
◆ルートマスターに乗ろう◆
ルートマスターが走っているのは路線番号15番。詳しい数や割合は公表されていませんが、この前ロンドンに行ったときは3台見かけたので、それなりの数は走っているのかなと思います。
そしてどこに行けば15番のバスに乗れるのかというと、路線図はロンドンの中心部から東部にかけて、東西に伸びるような形になっています。(マップはロンドン交通局ロンドンバス・ルート15のページをご参照ください)
詳しく記載すると、「Charing Cross Station/Trafalgar Square(地図上の左)」から「Blackwall Station (地図上の右)」までを繋いでいて、サマセット・ハウスや王立裁判所、セント・ポール大聖堂、モニュメント駅、ロンドン塔の前を通ります。
私が先日ルートマスターに乗車したのは、ロンドン塔の前でした。
やっぱりレトロ感あふれる見た目。車掌さんがいて、乗車・降車案内をしてくれます。
乗車賃の支払いは、他のロンドンバスと同じようにオイスターカード。料金も一緒(£1.5)です。じつは私が乗車したときは、雨が土砂振りだったからか、車掌さんも「はいはいどんどん乗って乗って」という感じでしたが、ロンドン交通局の「Conditions of Carriage」によれば、「ルートマスターでは車掌が持っている機械にオイスターカードをタッチして乗車する」ことになっているようです。
これまたレトロな雰囲気を持った車内。このとき、他のお客さんは皆2階席に上がっていて(先ほどの写真)、1階は空いていました。
1階席の後ろからの写真。ドアが無いのはやっぱり新鮮です。ついでに、よく見れば、写真の右奥にうっすらと見えるのがロンドン塔です。
◆New・ルートマスター◆
と、大部分はすでに引退してしまったルートマスターですが、現行のロンドンバスにその面影がまったく受け継がれていないのかというと、そんなことはありません。色んな形のバスが走っているロンドン、そんななかでルートマスターの影響を受けた、「New・ルートマスター」という型のバスがあります。
写真の、一番手前のもの。乗り入れ口が前方、中央、後方と三か所になっているのがわかるかと思います。この後方ドアは閉まっていることもありますが、開けたままの運行も可能だそう(そしてそのときは安全のため、車掌さんもいるのだそう)。まさにルートマスター。
New・ルートマスターは、数年前から既にロンドンの街に姿を現していましたが、ロンドン交通局によれば、この2017年の夏までに1000ものNew・ルートマスターが運行に入ることになっているそうです。詳しくは公式のNew Routemasterのページで確認できます。
◆まとめ◆
以上、ルートマスターでした! ロンドンのイメージの一端を担うロンドンバス、そのなかで過去も現在も重要な位置を占めるルートマスターの姿を、ロンドン旅行の際にはぜひ探してみてくださいね。
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