グアムで出産 ☆

公開日 : 2013年06月16日
最終更新 :
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前回の記事の後、お気遣いのコメントやメッセージなどくださった皆さま、本当にどうもありがとうございます!

産後1ヶ月半が経ちいろいろと慣れて来たとはいえ、ベビィちゃんは信じられないくらいの早さで成長していくので、慣れたと思ったら新しいことが現れ、親のほうが子供について行くのが大変!

とはいえ、毎日わが子の笑顔にこの上ない喜びを感じています:)

ところで去年アップした記事で、グアムでの産院選びや出産にまつわる費用などについてお伝えしましたが(費用は加入している保険会社やプランによってかなり違ってくるのですが...)、今回は実際にグアムで出産してみてどのようだったかなど何をしなければいけないかをお話したいと思います♪

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以前もお話させていただいた通り、この島で出産できる2つの場所というのは、『Guam Memorial Hospital(グアム・メモリアル・ホスピタル=通称GMH)』というグアムで唯一の総合病院の産婦人科(産婦人科はOB/GYNと言います)と、『Sagua Managu Birthing Center (サグア・マニャグ・バーシング・センター)』といういわゆる助産院があります。

ただ産婦人科の先生はもう少しいらっしゃるので、自分の好きな先生を選び、先生と相談しながら産む場所は上記のいずれかを選び、かかりつけのドクターにそちらに来ていただいて出産するというのが基本的な出産の形です。ただ手術を行えるのは総合病院の『Guam Memorial Hospital(グアム・メモリアル・ホスピタル=通称GMH)』だけになりますので、産院や自宅での出産を希望していても緊急帝王切開などが必要な場合は『Guam Memorial Hospital(グアム・メモリアル・ホスピタル=通称GMH)』に搬送されることになります。

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私の場合は年齢がある程度高齢での初産ということもあり、日本からグアムに戻ってきた時点で、グアムでの出産に関して医療的な面でもっとも信頼できると言われている『Dr. Shieh's Clinic(ドクター・シェーズ・クリニック)』にかかりました。

こちらには最新の4Dエコーなども院内に設置されており、エコー検査をするために他の施設などに回される必要がありません(産院にはエコーがないので、必要な場合は別に予約をとって院外の専門施設に行かなければいけません)。

また産前検査という、胎児の時に4Dエコーで手足や臓器などが正常に機能しているかなどを検査するのに優れたドクターが月に1回ハワイから来てくださるので、出産のリスクが高いと思われる方や頻繁にエコー検査をする必要や希望がある方にはオススメです(ただし4Dエコーや産前検査などは保険の種類によってはかなり費用がかかります)。

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ただ私の場合は妊娠中の経過がかなりよく、よりナチュラルな形での出産を希望していたため、産前検査をしていただいてまったく問題がないとわかった時点で"Dr. Shieh's Clinic(ドクター・シェーズ・クリニック)"から"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"に転院しました。

転院するにはもともとのかかりつけのドクターからそれまでの検査の記録(Medical Record)を発行していただき、その書類を持って希望の転院先に行き、それから転院先の病院またはクリニックでアポイントメントを取ることができます。そのため転院を決める前に両方の病院にかかってから気に入った方を決めるということができないのはとても残念。

私の場合も、島内一の腕を持つと言われているDr. Shieh(ドクター・シェー)から、日本人のお友だちにはとても評判が悪くローカルのお友だちには評判がよかった(!)"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"でドクターとお話してから転院するかどうかを決められないためにかなり迷いましたが、自分の勘を信じて思い切って転院することに。結果的に私にはとても合ったお産をすることができました:) ←Dr. Shieh(ドクター・シェー)のところに転院してくる患者さんはいても転院していく患者さんはいないのか、グアム外で出産するの?アメリカ本土?日本?とすごく聞かれました(苦笑)。

さてかかりつけのドクターが決まり、"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"での出産を選んだ場合、緊急で"Guam Memorial Hospital(グアム・メモリアル・ホスピタル)"に搬送されることになってもスムーズなように、産院と病院の両方で事前の登録手続きが必要になります。

出産までの間に"Guam Memorial Hospital(グアム・メモリアル・ホスピタル)"に行き、1階奥にあるRegistration(レジストレーション)窓口で氏名や連絡先などの基本的な情報のほか、既往歴や宗教の有無などを登録しておきます。ここで宗教を聞かれるというのがいかにもマルチ・カルチャーなグアム(アメリカ)らしいですよね!

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また"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"ではラマーズ法のクラスなどが定期的に行われていて、完全に英語オンリーになりますが、院外で出産を希望する方もクラスを取ることができるので興味のある方は問い合わせてみてください。

グアムでは基本的に立ち会い出産が当たり前ですが、多くの場合、カップルでの参加が義務付けられていないクラスでも普通に夫婦ふたりで参加しているのが、やはり日本と違うかも知れないですね:)

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ちなみにお支払いに関してはドクターにお支払いする出産に対する技術やサービス料的な位置づけの費用を出産前までにかかりつけのお医者様に全納し、産後に出産をした施設に対して施設使用料をお支払いすることになります。

その場合の費用は加入している保険会社やプランによってかなり違いますので、出産予定や希望がある方は事前にいろいろ調べて、場合によってはより条件のいいところに加入し直してもいいかも知れません。

なおお勤めの会社などで保険会社に加入していないような場合、日本人会の会員になることで"Stay Well(ステイ・ウェル)"という保険会社の保険に加入することができますので、ご興味おありの方は日本人会事務局にお問い合わせください。

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さて、ここからは"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"での出産に関するお話しに限定してしまいますが、皆様のご参考になりそうなことをいくつかお知らせしたいと思います。

必要なお支払いも済み、いざ規則的な陣痛が始まったら、初産で陣痛と陣痛の間が5分以下になったら、かかりつけのドクターのいるクリニックのオープン時間はそちらに、オープン時間外は"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"にお電話をします。

するとお電話でいろいろと質問されるので、本当に産院に行ってもいいだけ陣痛が来ているかどうかを確認され、産院のゴー・サインが出たら産院に向かうことができます。もし子宮口が十分に開いていない場合は帰されてしまうことも多いのですが、心配な方はすぐに連絡してみてください。

到着すると分娩室も兼ねた個室に通され、そこでまず子宮口がどれだけ開いているかのチェックがあり、問題なければ着替えて出産準備を始めることになり、かかりつけのドクターまたは助産師さんが呼ばれます。

私の場合は初産であるにも関わらず、産院に到着した時には子宮口が7~8センチまで開いており(ナースの方たちにびっくりされました!)、急いで着替え(着替えは産院で用意されたものでも持参したものでも構いません)、陣痛に耐えることになります。

この時結構びっくりされる方が多いようなのですが、定期的にナースの方は見回りにいらっしゃいますが、基本的に何かあったらナースコールをしてねと言われ、お部屋には誰もいなくなるので、ご家族など立ち会ってくださる方は最低でもひとりは誰かにお願いしておいた方がいいと思います。

そしていざいきんでも大丈夫という段階に入ったらかかりつけのドクターや助産師さんがいらっしゃってお産の最終段階に入ります。

この時、お産の進みが早いとドクターや助産師さんの到着が遅く、ナースの方たちと一緒にお産をすることになり、心配される方が多いようです。私も夜9時くらいに病院に到着し、その30分後にはいきむ段階に入ったので、助産師さんが少し遅れて到着しました。中にはへその緒を切る段階でドクターが到着したというようなお話しも聞くので、ある程度何があっても動じない心構えは必要かも!?

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"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"の出産はかなり個々の意思が尊重される分、特に出産に対してイメージがなく、産院へリクエストを出さない場合は何もしてもらえないと感じてしまうかも知れません。

逆に"Dr. Shieh's Clinic(ドクター・シェーズ・クリニック)"のふたりのドクターはそれぞれポリシーのようなものがあり、それが合う場合はこちらからいちいちリクエストを出さなくても彼らが信じる最良のサービスを提供していただくことができます。

どちらがいいかは一概にはいえずやはり個人の好みになると思いますが、私のように希望の出産のスタイルがある場合は"Sagua Managu Birthing Center(サグア・マニャグ・バーシング・センター)"の出産はとてもいい思い出になりました。

ちなみに"Dr. Shieh's Clinic(ドクター・シェーズ・クリニック)"のDr. Shieh(ドクター・シェー)は毎年その年で一番早くに生まれるベビィちゃん"America's First Baby(アメリカズ・ファースト・ベィビー)"を取り上げていらっしゃることでも有名。もともと軍の病院に長くいらっしゃったことからグアムの医学会ではかなり顔がきくらしく、緊急で"Guam Memorial Hospital(グアム・メモリアル・ホスピタル)"に搬送されることになっても、病室の選択や手術の順位などで優先していただけることが多いようです。

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さていざ出産できたら、基本的に問題ない自然分娩だった場合、グアムでは産後24時間しか病院、産院に滞在していることができません。

またお食事なども出てきたりはしないので、お産が長丁場になることも考えて、付き添いの方の分のお食事や産後の朝ごはんなども用意しておいた方がいいかもしれません。

そして何よりも大切なのは、車社会のグアムでは、ベビィちゃんと一緒に退院するときのために、カーシートを用意して置かないと退院させてもらえません!

私はお友だちからのおさがりのカーシートを使ったのですが、ご覧のとおり、新生児ちゃんにはこんなにブカブカ...(苦笑)。一応これでも大丈夫ということだったのですが、結局あまりにも母が心配し、新しいカーシート一式を買い直しました。

ちなみにカーシートのとりつけは病院、産院のスタッフの方が退院時にチェックしてくださいますが、方法などまた別の記事にしたいと思います。

また長くなってしまったので、産後の流れに関しても別の記事にしますね。

グアムで出産を控えていらっしゃる方にとって少しでもお役に立てればうれしいです。

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