グアムで初めての妊娠検診を受けてきました♥

公開日 : 2012年10月17日
最終更新 :
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昨日はグアムで初めての妊娠検診を受けてきました!

今回は初めて尽くしで、初めてのグアムでの検診、初めての膣からではなくお腹からのエコー検診、初めての4Dエコーによる検診、そして...大量の血液検査でした:(

以前も少しお話しましたが、医療がとても遅れているグアム。現在フィリピンから大きな病院がやってくることになっていて建設が始まっていますが、こちらができあがるまでにはあと数年はかかると思われ、医療設備もお医者様も患者さんの数に対してまったく足りていないのが現状。それでも出産数が多いグアムでは、医療設備は整っていなくても、産婦人科の先生の数はそれなりにいらっしゃる方なのかも...。

とはいっても、グアムでは出産ができる場所がたったの2箇所だけ。ということで、今日はグアムで出産のご予定のある方に少しでもお役に立てるお話ができればと思います。

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自宅出産などを希望する場合や軍関係者(軍施設内に島内よりずっとレベルの高い軍関係者専用の病院があります)を除いて、グアムには基本的に出産できる場所が二箇所とお伝えしましたが、産婦人科の先生はもっといらっしゃるのでご自分の住んでいる場所や先生との相性などで好きな先生を選ぶことができます。

この出産できる2つの場所というのは、『Guam Memorial Hospital(グアム・メモリアル・ホスピタル=通称GMH)』というグアムで唯一の総合病院の産婦人科(産婦人科はOB/GYNと言います)と、『Sagua Managu Birthing Center (サグア・マニャグ・バーシング・センター)』といういわゆる助産院があります。

何が違うかというとまさに総合病院と助産院の違いと同じ。GMHではありとあらゆる出産の状況にその場で応じることができますが、入院しているお部屋と分娩室が分かれていてGMHのあまり評判がいいとはいえないお部屋で過ごすことになります。これに比べてSagua Managu Birthing Center (サグア・マニャグ・バーシング・センター)は入院するお部屋と分娩室が同じでいつでも家族に側にいてもらうことができるというメリットがあると同時に(お部屋の様子などは以前お友だちがこちらで出産された時の様子をブログに書いてあるのでよかったらこちらをご覧下さいね)、やはり普通分娩以外は取り上げることができないので、何か問題が生じた場合はGMHに緊急搬送されることになります。また日本人の感覚からするとびっくりしてしまうのですが、グアムの病院ではほとんどが院外検査になるため、血液検査や尿検査、エコー検査などをすべて別の専門施設に行って行わなければ行けません。そのためSagua Managu Birthing Center (サグア・マニャグ・バーシング・センター)を選択した場合は妊娠前の血液検査などはまったく別の建物に入っているラボのいずれかに、エコー検査はOka(オカ)にある『Guam Medical Plaza(グアム・メディカル・プラザ)』内に出向かなければいけないので、とても不便。その点GMHでは病院でエコー検査や血液検査ができるので、グアムの他の病院のようにあちこち別の施設に自分で行かなければいけないという煩わしさはないと思います。

そのため出産環境的には圧倒的にSagua Managu Birthing Center (サグア・マニャグ・バーシング・センター)がいいと思いますが、グアムはどこでも出産から最大24時間までしか入院していることができないので、出産後休む暇もなく、次々と検診を受けているうちに退院になったというのは皆さんがおっしゃることで、そう考えるととりあえず便利なGMHで出産というのもありなのかも?特にグアムで検診を受けて里帰り出産される場合はGMHの方が断然便利かも知れないですね。

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それでは出産できる場所がない先生に診ていただく場合はどこで産むのかというと、出産できる上記の2箇所のどちらかのお部屋を借りて出産することになります。

私は去年卵巣嚢腫の検査をしなければいけなかったときに、クリニック内でエコー検査をしてくれるという『Dr. Shieh's Clinic(ドクター・シェーズ・クリニック)』をお友だちに紹介していただいて好印象を持っていたので、グアムでの妊娠検診はこちらで受けることにしました。

このクリニックのいいところは、Dr. Shieh(ドクター・シェー)とおっしゃる男性の韓国人の先生が患者さんのことを第一に考えてくださる方で、患者さん全員にメールアドレスと携帯電話番号をお渡しになるので、何か心配事があればすぐに先生に連絡を取ることができます。私も今回日本で体外受精がうまくいき、このままなら無事にグアムにお腹のベビィちゃんと一緒に帰ることができるだろうとわかった時点ですぐにDr.Shiehに状況をご報告し、体外受精で妊娠したベビィちゃんの出産をお願いできるか、そのためにはどのような書類を日本の先生から取り寄せる必要があるか、グアムに戻ってすぐに予約が取れるかということをメールでご相談させていただきました。すると数時間以内に先生からお返事があり、すぐに昨日の予約を取っていただくことができました。

ただデメリットもあります。まずはこの先生が大変ご活躍でお忙しいので、分娩を急き立てられるという噂を聞くこと。先生ご自慢の院内エコーが4Dエコーで保険が適応にならないために検査代がかかること。そしてこれはこの先生に限りませんが、上記の出産できる場所以外の先生に診ていただく場合、通常の妊娠検査から出産までの費用に加え、出産する場所に対して施設使用料などなどをお支払いしなければいけないため、最終的な妊娠・出産にかかる費用が1.5〜2倍になってしまうということです(諸々の費用に関しては加入している保険によってだいぶ違うようです)。

ちなみに自宅出産を可能にしてくださる助産師さんを私はおひとりしか知らないのですが、この方が大きな事故で体調を崩されてしまったため、今は自宅出産が可能なのかどうかわかりません。

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というわけで、こちらが昨日Dr. Shieh's Clinic(ドクター・シェーズ・クリニック)で見せていただいた4Dエコーの画像です:)

今まで4Dってなんだろうと思っていたのですが、いわゆる一般的な2Dエコーが平面的な画像の動画に対し、3Dエコーは立体的な画像の静止画、4Dは立体的な画像の動画(3D+時間)ということのようですね(エコーの違いに関する記載を2012年10月21日に訂正しました)。

日本では産婦人科のエコーのお部屋に男性が入って一緒に見るということは珍しいかも知れませんが、グアムの病院はだいたいすべて診察室が個室になっていて、その個室の間を先生が巡回するようなシステムなので、私も今回は夫と一緒にクリニックに行き、夫は初めてお腹のベビィちゃんが動くのをみて大興奮!私も感動して涙が出そうになりましたが、終始夫がワォ!と叫び続けているのがおかしくて、涙もひっこんでしまいました(笑)。

ちなみに簡単にグアムの病院(恐らくほとんどどこでもこのシステム)での診察の受け方を説明すると、最初に受付を済ませ待合室で待っていると名前が呼ばれるので、看護師さんと一緒に最初の個室に入ります。そこで簡単に体重や血圧を測り、看護師さんにどのような理由で病院に来たか、アレルギーや懸案事項などの質問をされるのでそれに答えます。このときは完全にメディカル英語になるので自身のない方はどなたか通訳をしていただける方に付き添っていただくのがいいと思います。次に看護師さんに別の個室に案内されるのでそこで先生を待ちます。ドアの外には各患者さんのカルテが吊るされるので、お部屋に入ってきた先生は先ほどの看護師さんとの問診などをもとに診察を始めてくださいます。そして診察後次の予約などは後ほど受付で決め、お支払いをして終わり。これがひと通りの流れになります。

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診察後看護師さんが待合室に通してくれる時に血液検査を受ける必要があるのかを確認され、イエスと答えると受付でラボに持っていくためのレターサイズの用紙をもらいます。この用紙に先生が指示した検査内容が書かれているので、これを持って今度はラボへ。

Tumon(タモン)、Tamuning(タムニング)地区で一番便利と思われるのが、日本領事館なども入っているITC Building(ITCビルディング)の一階に入っている『Diagnostic Laboratory Services, Inc.(ダイアグノスティック・ラボラトリー・サービシズ・インク)』。

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まずは入って正面にある番号札を取り(自動ではないので、右側のレバーを下げて番号を出します)、順番待ち。番号を呼ばれたら机のところで受付をします。その後私の場合は尿検査と血液検査だったので尿検査用のカップをもらって奥のお手洗いで尿を取り、お部屋の中にある小窓の向こうにカップを置きます。その後また番号を呼ばれるので奥で血液検査。結果は後日病院に回されるので、終わったらそのまま帰ってしまって構いません。

以上が、グアムでの病院事情と診察などのおおよその流れ。そして今回の妊娠検査の内容です。海外にいると病院って戸惑うことも多いかと思いますが、皆さまのお役に少しでも立てる情報をお伝えできたようならうれしいです♪

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