グアム流オペラの楽しみ方は最高に贅沢☆

公開日 : 2012年02月26日
最終更新 :
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皆さんはオペラをコンサート会場などに聴きに行かれたことがありますでしょうか?

私は父がクラシック・ギターを長く演奏していたこともあり小さい頃から音楽が大好きで、実家にいたときは家族と時々オペラを観に行き、フランスに住んでいたときはオペラ座の年間会員になっていたので(とはいってもフランスはクラシック音楽好きには堪らない環境が整っていて、当時学生だった私は年間2万円くらいで8公演くらいを楽しめたような気がします!!ただしオペラ座が改装工事中の時代だったので1989年に落成したオペラ・バスティーユの方ですが...)、ちょこちょことオペラを楽しむことができました。

翻ってグアムはのんびりとしたアイランド・ミュージックが似合う島...。音響の整ったコンサート会場はないに等しいですし、クラシック音楽を楽しむというのはなかなか難しいのですが、うれしいことにフロリダ州Ft. Lauderdale(フォート・ローダーデール)を拠点に世界的にオペラ歌手として活躍していらっしゃる河野鉄平さんがリサイタルを開催してくださいましたよ!

とてもすてきなリサイタルだったので、今日はグアム流オペラの楽しみ方をご紹介しますね:)

*写真、動画の撮影は主催者の方のご了解を得て行なっています。またシャッター音がしてしまうため一眼レフカメラは使用しておりません。

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今回グアムでリサイタルをしてくださった河野鉄平さんは、実はグアムにも縁のある方。

78年福島県福島市に生まれ、11歳の時にお父様のお仕事のご都合でグアムにいらっしゃり、グアムの現地校とグアム補習授業校を卒業。その後アメリカ、コネチカット州Kent Schoolに入学して声楽と出会い、オハイオ州のCleveland Institute of Musicで声楽を専攻し、学士号、修士号を取得。さらに奨学金を得てシカゴにあるRoosevelt Universityにてオペラのパフォーマンス・ディプロマを取得。06年にはシンガポールにてモーツァルト作曲『フィガロの結婚』の主役フィガロとしてインターナショナル・デビュー。他にも東京、ジャカルタ、ハワイなどでも公演。09年にバリトンからバスに転向し、現在は南フロリダを中心に活躍していらっしゃいます。

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今日はHotel Nikko Guam(ホテル・ニッコー・グアム)のTasi Ballroom(タシ・ボールルーム)にて、金曜日の夜のガラ・ディナー・リサイタルに引き続き、ファミリー・マチネ・リサイタルが開催されました。

プッチーニ、ヴェルディ、グノーなどのアリアなど、他にもアメリカの霊歌や日本の抒情歌を聞かせて下さいましたよ♪

"Chanson de la Mort de Don Quichotte" from DON QUICHOTTE composed by Ibert

今回のリサイタルでとても印象的だったのは、なんといってもパフォーマーの方と観客の方々がとても近い関係で音楽を楽しむことができたこと。私は幸運にも最前列に座ることができたのですが、なんと私から河野さんまでは3メートルあるかないかの距離!宴会場に作られた舞台なのでステージの高さもそれほど高くないので、河野さんの表情はもちろん、お腹の動きや息遣いまで(笑)、まさにすべてを聴いて、観て、感じて楽しむことができました:)

これはオペラ・バスティーユで偶然にも前から4列目の席に座ることができたときにも味わえなかった、本当にすばらしい体験!まさにサロンで楽しむリサイタルという感じです!!

"Vous qui faites l'endormie" from FAUST composed by Gounod

私にもし才能があったら音楽家になれたらいいな~というのは小さい時の夢だったので、いつも音楽家の方に対してとても大きな尊敬の念を持っていましたが、細々ながらフォトグラファーとして活動を始めてから初めて聴かせていただいたリサイタルで感じたのは、やはり自分のカラダやフィルターを通して何かを表現することの素晴らしさ、そしてそのことに大きな喜びを感じているアーティストが発する幸せなバイブレーションでした。

表現の手段は違っても、自分が美しいと感じるものや心震えるものを自分を通して誰かに伝えることができる喜びはきっと同じなのだろうなと、実感したひとときでした。

"Deep River", African American Spiritual, arranged by Moses Hogan

今日はイタリア語、フランス語、英語、日本語の歌を聴かせていただき、ふと思ったは、各言語で口や喉の筋肉の使い方や発声などが違いそうなので、いろいろな言語で歌うということはきっととても難しいのだろうなということ。またオペラと歌謡曲でも大きな違いがありそうですよね。リサイタル後はお話ししてみたいことがたくさんありました:D

"Votre toast, je peux vous le rendre" from CARMEN composed by Bizet

余談ですが、最後に美空ひばりさんの"愛燦燦"を歌ってくださったのですが、小さい頃、父がこの曲を聴いて涙を流していたことがあったのですが、今日あらためてこの曲を聴いてなんだか父の涙の意味がわかったような気がして、私も涙がこぼれそうでした。

やっぱり音楽っていいな~:)

素晴らしく環境の整ったところで聴くのはもちろんですが、グアム流にアットホームで、窓から入るサンセット前の太陽の光が美しいホテルで聴くオペラも最高に素敵でしたよ!

グアムではなかなかこのような機会に恵まれることはありませんが、また同じような機会がありましたら、ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね♪

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