海とグアム伝統のチャモロ・ダンス
2月13日、14日の週末に、グアム南部に位置するInalahan(イナラハン)村の“Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)”で『DINAÑA' MINAGOF 2010 CHAMORRO DANCE FESTIVAL(ディニャナ・ミナゴフ・2010・ダンス・フェスティバル)』が行われましたよ:)
今年で18回目になるというこのイベント。各学校によるダンス・パフォーマンスのほか、プロのダンサーやコミュニティグループによるパフォーマンスが開催されました。、また伝統的なチャモロ風小屋のデコレーションコンテストも同時に開催され、入賞者には賞金があったよう。
実は私は今年までこのイベントの存在を全然知らなくて、土曜日のお昼に島をドライブがてら、今回初めて行ってきましたよ♪
グアムの南端からほど近いInalahan(イナラハン)村は1680年頃のスペイン風の村で、グアムでもとても歴史のある場所。“Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)”ではいつでも昔ながらのグアムの伝統的なわらぶき屋根のおうちなどを見られるだけではなく、ココナッツ・キャンディーつくりなど、さまざまな文化体験をできるのですが、多くの活動がお昼頃までに終わってしまうので、今まではあまり人気のない時間帯にしか行ったことがありませんでした…(苦笑)。
ところが今回久しぶりに“Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)”を訪れてびっくり!
それまで湾と地続きだったところに少し前からずっと堤防を作る工事をしていたのですが、それが完成してこんなにきれいになっていました。その堤防の上を永遠に行ったり来たりして遊ぶ子供たちの姿もとても牧歌的。Inalahan Bay(イナラハン湾)と空の青さも目にまぶしいほどで、本当にきれい。
また地元中の方たちもたくさん集まっていて、とってもにぎやか!民芸品や食べ物を売っている屋台があったりと、ちょっとしたお祭り気分。
今回初めてチャレンジしてみたのは“Tuba(チューバ)”という飲み物。島内をドライブしていると時々“TUBA”と書かれている看板があって気になっていたのですが、これはココナッツの実が生る前の花弁に傷をつけ、その傷から湧き出る樹液をボトルに貯めた、いわばココナッツワインだとか。発酵が進む過程で味が変わるらしく、発酵が進んでだんだん甘くなり、最後にはお酢になるそうです。
私たちが飲んだのは結構甘みも酸味も強くて、とても個性的なものでした。そこでオススメされたのがビールと割ること。ビールの苦味と“Tuba(チューバ)”の甘みと酸味がほどよく調和され、とても飲みやすくなるという大発見!?これは一度ぜひ皆さんにも試してみていただきたいです:P
そしてメインのダンスはというと…。私たちが到着したときはちょうど子供たちを対象にしたチャモロ・ダンスのワークショップが行われていて、小さい子供から高校生くらいまでがみんなで伝統的なダンスに挑戦しています。お兄さんたちを見習って一生懸命まねをする男の子の姿がとってもかわいくて、頼もしい:D
そして今度は湾を背にするようにして作られたステージで、それぞれの学校の生徒たちによるチャモロ・ダンスが披露されます。
今回とても楽しかったことのひとつは、チームごとにちがう子供たちの衣装。
チャモロの衣装というと、『The Guam Micronesia Island Fair(グアム・ミクロネシア・アイランドフェア)』などで見かける、腰みののようなものを最初に思い浮かべたのですが、当然中世頃までそのような格好をしていたわけはなく、スペイン統治の影響が感じられる衣装がとても素朴でかわいらしかったですよ:)
チームそれぞれで選曲からふりつけなどまで用意したらしく、中には音楽がかぶってしまっている学校同士もあったり、ステージ外では最後まで振り付けを確認する高校生たちや、自らギターを持って最後の指導に余念のない先生と生徒たちの姿が見られたりと、とっても手作りなイベントの感じがしてよかったですよ♪
音楽と歌は先生や生徒たちがオーケストラのように(!?)ステージの外で演奏しているので、スピーカーから流れるできあいの音楽を聴くよりもずっと臨場感があったのもいい感じ:D
歌詞はチャモロ語なので内容はよくわからなかったのですが、それでもこの学校の子供たちは男の子が本物のほら貝を吹き、女の子が手でほらをふくようなしぐさをするのがとってもチャーミングで、豊漁祈願と感謝の歌なのかな〜と想像するのも楽しい!
こちらの学校もとても凝っていて、まずは乙女たちだけでとてもみずみずしくたおやかに踊った後、今度は男の子たちだけで木刀のようなものを持って躍動的に踊ります。そして再度ステージに乙女たちが戻ってきて、みんなでフォークダンスのように踊り始めます。
時には全員で、時には相手を変えながらカップルで踊るのですが、本当にうれしそうにパートナーを見つめる女の子もいたりして、なんとなくこの中に本当の恋がありそうで、見ている私がなんだか甘酸っぱい気持ちになったり、ちょっと胸が苦しくなるような…(笑)。ず〜っと女子校育ちで、ダンスの時間も女の子としか踊ったことのない私からすると、かなりうらやましい:P
最後には椰子の葉を編んで作られた帽子で隠して、それぞれのカップルがキスをしているような振り付けで終わるのですが、ナレーションのおじさんが「アイ、アイ、アイ、アイ…」と言ったように、なんかちょっとこちらまで恥ずかしくなってしまうような!?観客席で内心おだやかならざるパパとママもいそうですね:P
私たちはプロの方のパフォーマンスを見られるまでいられませんでしたが、子供たちのダンスだけでもと〜っても楽しめましたよ♪今までグアムで参加したイベントで一番グアムらしかったのもとてもよくて、またぜひ来年も行ってみたいなと思います。
2011年は2月12日、13日に開催される予定のようなので、タモンからは少し遠いですが、皆さんもぜひ足を運んで見てくださいね:)
*『Guam Historical Village at Gef Pa'go Park(ゲフ・パゴ公園内グアム歴史村)』はこちら☆
*『DINAÑA' MINAGOF 2010 CHAMORRO DANCE FESTIVAL(ディニャナ・ミナゴフ・2010・ダンス・フェスティバル)』の写真はこちら☆
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