世界中のお茶が楽しめる店「ティースートラ」

公開日 : 2012年01月23日
最終更新 :

ニューキャッスルの街に世界各地のお茶が飲める素敵なティーハウスができたよ、と聞いて出かけてみました。場所は、パーシーストリート(Percy Street)のパーティーショップの2階。

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あっ、本当だ。バスターミナルのあるパーシーストリートにパーティー用雑貨を売る店があるのは記憶にあったのですが、ついそのショーウインドーに目が行ってしまい、今まで気がつかなかったようです。パーティーショップの隣に「tea sutra(ティースートラ)」という看板が......。そして、入り口はというと、左手の角を曲がるとありました。

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ちょっと厳めしい顔つきの扉の向こうにある階段をのぼり詰めると、

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階下の重厚な構えのドアとは打って変わった何とも温かな雰囲気の空間が出迎えてくれました。

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さあ、どうぞお待ちしておりました。と招き入れられるかのように足を踏み入れると、ティーハウス内はやわらかな陽ざしに包まれ、ゆったりと落ち着いたたたずまい。

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ところで、この店の名前「tea sutra(ティースートラ)」は、8世紀、中国の禅僧ルーユーが著したお茶文化の古文書に由来しているのだとのこと。詩人や学者でもあった禅僧ルーユーは、後世「お茶の聖人」とたたえられるほどのお茶愛好家だったのだそうです。

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お店のご主人アクッパさんの背後に並んでいるのは、世界各国から取り寄せられた100種余りに及ぶお茶の数々。古くからイギリスで親しまれている紅茶各種のほか、日本や中国の緑茶。中国からは味や色がほのかな白茶、ウーロン茶に、プーアール茶も。インドからはチャイ、アユーベーダのお茶、南アフリカからはリーボス茶、イランからはベドウィンなどなど。ハーブティーには、カモミールなど広く知られたものからラベンダーや菊茶、ローズティーなどの逸品まで。どれを選ぼうか迷ってしまうという方のためには、「今日のお勧めのお茶」が用意されています。

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今回、わたしがいただいたのは、ジンジャーレモンティー。しょうがとレモンってどちらも自己主張が強いのじゃない?と、興味津々で口に含んでみると、ジンジャーの独特な味わいのあとに、清涼感あふれるレモンの香りがほんのり。んっ。この組み合わせ、体を温めたい真冬にぴったり。なのに、喉の渇きを癒したい真夏にも合いそうなどと思ってしまいました。

さらに、中国は雲南省の紅茶ユンナンもいただきました。イギリスでは紅茶と言えばミルクティーですが、ユンナンはミルクを入れずに飲むのがお勧めなのだそうです。ひと口含んでみると、納得。ミルクで包んでやわらげねばならない紅茶特有の渋みがないのです。喉ごしがつるん。何ともまろやかでびっくり。沸かしたてのとげとげしたお風呂のお湯と、温泉のつるつるしたお湯の肌ざわりの差とでも言いましょうか。

さて、このように世界中のお茶を楽しめる「tea sutra(ティースートラ)」には、セラピールームが併設されています。お茶のあとは、インディアンヘッドマッサージ、スウェディッシュマッサージなどのマッサージ、指圧や針灸、催眠療法、ハーブ療法といったコンプリメンタリーセラピーで、さらにリラックスできるというわけです。各種セラピーの詳細については、最後にご紹介するサイトをご覧ください。

今回訪れた「tea sutra(ティースートラ)」、開店わずか4か月という新しいお店ですが、すでに、地元のイギリス人はもちろん、国際色豊かな常連さんの集うお店になりつつあるようです。上質なお茶と時間を楽しんでいただきたい。来たいと思うお客様に来ていただきたい。そんな店を時間をかけて育てていきたいというオーナーの方針をお客さんひとりひとりへの対応を目の当たりにして実感することができました。旅の途上の方、近在のみなさんも、ニューキャッスルの街へ来られるようなことがあったら、ぜひお立ち寄りになってみてください。

tea sutra teahouse & wellness therapy room

1st Floor

2 Leazes Park Road,

Newcastle upon Tyne

NE1 4PF

オープン:月曜日-土曜日11:00am-8:00pm(ラストオーダー7:30pm)

今回の記事は、ギブソンみやこがお届けしました。

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