スコットランドで1番有名な橋と橋「フォース・ブリッジ」

公開日 : 2009年07月31日
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スコットランドの首都エディンバラの北に横たわるフォース湾(Firth of Forth)に、スコットランドで1番有名な2本の橋がかかっています。どちらの橋も、エディンバラの北西、ノース・クィーンズフェリー(North Queensferry)とサウス・クィーンズフェリー(South Queensferry)の間にかけられていて、エディンバラとゴルフ発祥地として有名なセントアンドリューズ(St. Andrews)やダンディー(Dundee)、パース(Perth)などを最短距離で結んでいます。

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2本とも、フォース湾にかかっているので、「フォース・ブリッジィズ(Forth Bridges)」と総称されるのですが、電車を通過させる鉄道橋の方は、「フォース・ブリッジ(Forth Bridge)」または、「フォース・レイル(ウェイ)・ブリッジ(Forth Rail(way) Bridge)」と呼ばれ、車を通す道路橋の方は、「フォース・ロード・ブリッジ(Forth Road Bridge)」と呼ばれています。

まずは、鉄道橋の「フォース・レイル(ウェイ)・ブリッジ」。

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1890年に完成。全長2,530m。強風に耐える堅固な構造の特徴的なデザインで知られ、建設当時は、同じ工法の橋の中では世界最長でした。そして、建設後100年以上たった今でも現役。とは言え、もちろん、時には修理も必要なわけですね。

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この「フォース・レイル(ウェイ)・ブリッジ」にまつわるお話。その昔、汽車でフォース・ブリッジを通過中にフォース湾にコインを投げ入れると幸運を招くと言われていました。そこでフォース・ブリッジにさしかかると、汽車の旅客たちは窓からこぞってコインを投げたのだそうです。ですが、その旅客たちの多くは気が早すぎたために、コインは湾の手前の家々の庭に落下。そこで、地元の子供たちは喜びいさんで、それらのコインを拾い集めました。車窓から投げられたコインは、地元の子供たちにとって、まさに幸運のコインとなっていたというわけなのですね。

お次は、車や人の通る「フォース・ロード・ブリッジ」。徒歩でも渡れます。

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1964年に完成。全長2,512 m。完成当時は、ヨーロッパ最長のつり橋でした。この「フォース・ロード・ブリッジ」には通行料金が課されていたのですが、去年2月11日から無料で通行できるようになりました。スコットランドでは、まるで時代に逆行するかのようなこのような現象が起こることがあるのです。スコットランド本島とスカイ島(Isle of Skye)とのあいだにかかっているスカイ・ブリッジ(Skye Bridge)も、かつては通行料を課されていたのですが、今は、無料になっています。

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人々の暮らしに不可欠なものに料金を課すのはおかしいという意見の盛り上がりから成し遂げられた偉業なのではと思うのですが、それにしては、「フォース・レイル(ウェイ)・ブリッジ」の橋のたもとにあったたった1つきりの無人公衆トイレはコインを投入しないとドアが開かない有料トイレだったのでした。ちなみに、使用料金は、30ペンス(50円ほど)。

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最後に、「フォース・ブリッジ(Forth Bridge)」に関するジョークを一席。「もし、フォース・ブリッジ(Forth Bridge)が落ちたらどうするんだい?」その答えは、「フィフス・ブリッジ(Fifth Bridge)をかける」。う〜ん。日本語にするのは、ちょっと難しかったかも。「フォース・ブリッジ(Forth Bridge)」は、「フォース・ブリッジ(Fourth Bridge 「4番めの橋」)」とかけられているのです。だから、「4番めの橋」が落ちたら、「5番めの橋(Fifth Bridge)」をかけるさ。って、ジョークなのでした。お後がよろしいようで〜。

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