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静かな今の時期が狙い目!世界遺産ポルトヴェーネレ

カテゴリー:見所・観光・定番スポット 投稿日:2018年11月18日

11月に入り、一段と冷え込んできました。イタリアでは大変な悪天候が続き、ヴェネツィアではアックア・アルタ(高潮)の最高記録を更新するかという一大事になったことは日本でも報道されていたかと思います。ジェノバ近郊では、沿岸部で高潮の被害があり、景勝地のボッカダッセやラパッロで停泊していたヨットなどが損傷し、漂流物が海岸に押し寄せて大変な被害がありました。
今年は少し異常気象のようですが、元々11月ごろはイタリアでは最も雨の多い時期。しかし今回はあえて海岸リゾートのポルトヴェーネレをピックアップしてみます。天候に少々左右されてしまいますが、今の時期でもまだ暖かく、そしてバカンスの客足が落ち着き、静かで穏やかな時間を過ごせる世界遺産です。
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静かでおしゃれな岬の街

ポルトヴェーネレはジェノバのあるリグーリア州の東端付近に位置し、チンクエ・テッレとともに1997年に世界遺産登録されました。
小さな港を前に横並びになったカラフルな建物は明るい日光を浴びてとても鮮やか。岬の先端には小さなサン・ピエトロ教会があり、その眼下にはコバルトブルーの美しい海面が広がっています。
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(岬の先にサン・ピエトロ教会が建つ。海は澄んでいてきれい)
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(サン・ピエトロ教会)



街を歩けば絵になる風景の宝庫

海沿いの一画から一本中に入った通りはこの街のショッピングポイント。狭い路地に小さな商店がずらりと軒を連ねています。土産物から工芸品、ワイン、オリーブ油、石鹸などなど、ついつい手に取って買いたくなってしまうものばかり。もちろん、リグーリア名物のペスト・ジェノベーゼやチンクエ・テッレの希少ワイン「シャケトラ」も手に入ります。
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さらに坂道を登っていくと、徐々に人混みも薄れ本当に静かな街並みが広がっています。その一画一画がまさに"インスタ映え"するような素朴な美しさ。のどかな海辺の町の風景に心が癒されます。
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元は"要塞都市"。ジェノバ防衛の最前線としての歴史

ポルトヴェーネレの歴史は古く、ローマ時代以前には既に集落の存在が確認されています。街の名前の由来はもちろん女神ヴィーナス(イタリア語でヴェーネレ)。現在サン・ピエトロ教会のある場所に神殿が建っていました。
12世紀にはジェノバの支配下に入り、周辺地域との紛争が多発する中で防衛上重要な役割を担っていきます。というのも、ポルトヴェーネレはジェノバと激しく敵対していたピサとの境界に位置し、この付近の海域を監視するのに非常に都合のよい地理条件にあったのです。
そのため、街の防衛も堅牢です。ジェノバ支配下で建設された城壁は今も旧市街の入口に残っています。街を見下ろす丘の頂上には厳めしい大きな城塞があり、のどかな海岸の風景とは対照的です。このドーリア城は12世紀に建てられ、15~17世紀にかけて増改築が行われたものです。このドーリア城塞、海上を監視する要塞ですので、もちろん景色は最高。今ではフォトスポットとして人気です。
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(丘の上からは岬全体が一望できる)

●ドーリア城(Castello Doria)
開放時間:3/31~11/1
毎日10:00-18:00
11/3~3/30
土日のみ10:00-17:00
入場料:€5.00
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(名産のムール貝がおすすめ)



到着手段は船かバスのみ。

リグーリア海に突き出した岬の先にそびえる街で、背後は断崖の続く山地。ポルトヴェーネレには電車が通っておらず、ここへ向かうには最寄りの駅から別の交通手段を利用する必要があります。
チンクエ・テッレの各集落、ラ・スペツィア、レーリチから船でポルトヴェーネレに行くことができます。シーズンオフのため運航本数は少ないですが、チンクエ・テッレ最東端のリオマッジョーレおよびラ・スペツィア、レーリチからの乗船時間は約30分。海の上から見るポルトヴェーネレの景色もまた最高で、船のデッキからは横長に伸びる海岸を一望することができます。
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(船の上から見るポルトヴェーネレの街)

●船
料金(※2018年現在):
チンクエ・テッレ~ポルトヴェーネレ1日乗船券:€33.00
リオマッジョーレ~ポルトヴェーネレ片道:€13.00
ラ・スペツィア~ポルトヴェーネレ往復:€12.00
船会社HP より時刻表や料金が確認できます。
ラ・スペツィアの駅に着いた場合はバスを利用します。駅前またはラ・スペツィア中心部からポルトヴェーネレ行きのバスに乗り約30分、海岸沿いを走っていきます。バスは本数も多く、料金も安いため便利ですが、急カーブが続く道なので乗り物酔いをしやすい方にはあまりおすすめしかねるところです(観光HPにも注意書きがされているほど)。しかし途中に通過するレ・グラツィエなどの小さな入江の景色がとても綺麗です。ラ・スペツィアの海軍基地に停泊する艦船も俯瞰できるので、軍艦などがお好きな方も楽しめると思います。
●バス
11番またはPのバスを利用。
駅前からは1時間に1本、その他バス停では1時間に4~5本の運行あり。
料金:片道€3.00
バス会社HP にて時刻表を確認できます。

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浅井まき

イタリア・ジェノバ特派員の浅井まきが現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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浅井まき

大学卒業後、社会人を経て2015年渡伊。イタリア北部リグーリア州の港町ジェノヴァに住み始めてはや3年目。現在はジェノヴァ大学の大学院史学研究科に在籍。日本と大きく異なるイタリアでの大学院生生活に四苦八苦しつつ、17~18世紀のジェノヴァ共和国に関する研究を行っている。自分の専門以外にも西洋史全般、美術、現代音楽、グルメ、スポーツなどへの関心大。晴れた休日には近郊へ写真撮影に行くのが楽しみ。 DISQUS ID '@disqus_n3hiU5o4o9

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