アイルランドの公用語
アイルランドには公用語が二つあります。第一公用語がゲール語(アイルランド語)、そして第二公用語が英語です。
…とここまで読んで「あれ?英語が第一公用語じゃないの?みんな普通に英語を話してたのに」とお気づきになった方、そうなんです、ここがちょっと不思議なところなのです。
もともとアイルランドではアイルランド語が話されていたのですが、数世紀に渡る英国支配により英語が主な言語となりました。
その後じゃがいも飢饉やら色々な試練がアイルランド人に降りかかり、生き抜くために英国やアメリカへ多くのアイルランド人が移住して行った結果、更に英語が大事な言語となり、アイルランド語があまり話されなくなってしまったのです。
今や日常的にアイルランド語で会話している地域、Gaeltacht(ゲールタハト・ゲールタクト)はゴールウェイやウォーターフォード、そしてケリー州など一部地域のみになりました。全人口のだいたい2,3%ほどしか日常的にアイルランド語を使用していないのだそうです。
とはいえ、街中にアイルランド語は溢れ返っています。
まず道路標識や看板はアイルランド語&英語のバイリンガル表示がされていますし、警察は「Police」という英語は使わずアイルランド語の「GARDA(ガーダ)」と言うのが普通。
そういうわけで初めてアイルランドに来た人は、見慣れない綴りのアイルランド語にちょっととまどったりするようです。
そうそう、アイルランド語で一番大事な言葉は何といっても「sláinte!(スローンチェ!)」。もともと「健康」という意味ですが<乾杯!>の意味でも使われます。この「スローンチェ!」を最低限知っていれば、アイルランド旅行はもう怖いものなし!……かな(笑)?
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